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最新中学入試情報

緊急分析 2025年度首都圏中学入試の動向:
1|23

私立中学受験率の上昇傾向は継続
2月1日午前受験者数は約4万3000人

国的に少子化が進むなかでも、首都圏では2010年代の後半から、私立中学受験率の上昇傾向が続いています。2020年以降は2月1日午前にいずれかの学校を受験した小学6年生の児童数が4万人を超えています。この数は、1都3県の公立小学校6年在籍者数の14~15%台に相当します。また昨今では、有名大学の系属校化、校名変更や共学化、入試日の変更などの大きな変化があり、そのことが他校にも大きな影響を与えています。詳しく見ていきましょう。

2025年度入試のトピック

2月1日午前の受験率は、過去最高の水準だった昨年とほとんど変わらず、15%台を維持した。

埼玉県では開智・開智所沢、淑徳与野の出願者数が大幅に増加した。

慶應義塾普通部が人気で、出願者数を100名以上増やした。

豊島岡女子学園が「算数・英語資格」入試を新設した。

2月2日が日曜日に当たったため、青山学院中等部が入試日を例年の2日から3日に移動させた。そのため、大学付属校・系属校を中心に、2日入試校の出願者数増加と、3日入試校の出願者数減少が見られた。青山学院中等部は特に男子の出願者数が増加した。

2026年は2月1日が日曜日。例年であればこの日に入試を行うプロテスタント系の女子校の多くは2日に変更することをすでに発表しているが、フェリス女学院は1日のまま実施と発表された。

首都圏の新4〜6年生の児童数は
現6年生とほとんど差がない

 首都圏の中学受験生の実数は、東京都・神奈川県で一般入試が解禁される2月1日午前に入試を行う学校の受験者数合計から推定できます。この日の午前中の入試では、埼玉県や千葉県の学校だけを受ける児童、国立大学の附属中学校や公立一貫校だけを受ける児童を除く多くの受験生が、いずれかの学校を受けるからです。

 2月1日午前受験者数は、2020年以降は4万人台を維持しています。2024年は、1都3県の公立小学校6年在籍者数が前年より5000人以上も減ったため、2月1日午前受験者数も減少しました。しかし、2025年は前年からの6年生の減少幅が小さかったため、2月1日午前受験者数は、ほぼ前年並みでした。この2月1日午前受験者数を、首都圏1都3県の公立小学校6年在籍者数で割って求めたのが「受験率」です。2023年以降は15%台となっています。

 なお、2025年に受験学年を迎えた、2024年度の1都3県の公立小学校6年在籍者数は、グラフ①のように28万0994人でした。5年生(新6年生)、4年生(新5年生)、3年生(新4年生)の在籍者数は、この数から大きくは減少しておらずほぼ横ばいです。大きく減り始めるのは2年生(新3年生)からです。したがって、少なくともあと3年間は、首都圏の中学入試の厳しさは変わらないと思われます。

表① 2月1日午前 受験者数と受験率の推移
公立小学校6年
在籍者数
2月1日
午前受験者数
受験率
(%)
2020年度
(2021年受験)
288,876 41,268 14.3
2021年度
(2022年受験)
287,423 41,912 14.6
2022年度
(2023年受験)
286,656 43,019 15.0
2023年度
(2024年受験)
281,328 42,835 15.2
2024年度
(2025年受験)
280,994 42,801 15.2

※公立小学校6年在籍者数は、文部科学省のその年度の「学校基本調査」より。2月1日午前受験者数は森上教育研究所調べ。2025年の2月1日午前受験者数は、2月18日までに受験者数が判明しなかった学校のデータについては昨年のデータよりそれを推定して算出した暫定値です。

グラフ① 全国、首都圏1都3県、東京都の公立小学校在籍者数(2024年5月1日現在)

グラフ① 全国、首都圏1都3県、東京都の公立小学校在籍者数(2024年5月1日現在)

グラフ② 2月1日午前 私立中学受験者数と募集定員の推移

グラフ② 2月1日午前 私立中学受験者数と募集定員の推移

緊急分析 2025年度首都圏中学入試の動向:
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2025年度
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2025年度中学入試特集

首都圏2025年度中学入試レポート緊急分析 2025年度首都圏中学入試の動向

関西圏2025年度中学入試レポート緊急分析 2025年度関西圏中学入試の動向
速報 主要校の2025年度入試結果DATA一覧

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