さぴあインタビュー/関西情報
充実した授業と行事で育てる
共創力・自創力・発創力。
国公立大学への可能性を全員に
開明中学校・高等学校 校長 林 佳孝 先生
オーストラリアでの語学研修など
国際交流の機会も豊富
地下1階には25m×6レーンの屋内温水プールがあり、その壁面には美術部員が描いた作品が並んでいます
校名ロゴが入った全面人工芝のグラウンドを完備。そのほか、校外にも専用のグラウンドがあります
中川 続いて「自創力」について教えてください。
林 「自創力」とは、主体的に動いて、みずからの将来の在り方をつくり上げていく力のことです。それを培うために、生徒が発表する機会を多く設けています。中学ではまず「弁論大会」があります。これは、全員が自分の主張をまとめてクラスで発表し、代表選手を選んで中学校全体で競い合う行事です。
立見 そして「発創力」。これは、踏襲や模倣ではなく、既成概念を打破し、新たなものをつくり出す力を表しているのですね。
林 その力を伸ばす行事の取り組みの一つが「国際交流」です。本校では2004年から、高1の8月に、2週間のオーストラリア語学研修を実施しています。希望者対象ですが、参加者は毎回100名を超えます。現地では、シドニー市内の複数の現地校に十数名ずつ通い、午前中は本校生徒たちだけの語学研修、午後は現地校の授業を受けます。
また、2019年からは、オーストラリアの生徒を本校に招いています。こうした語学研修を通じて生徒の英語力はある程度上がりますが、それ以上に、少々英語が苦手でも、身振り手振りも含めたあらゆる方法でコミュニケーションがとれることに自信を持つようになります。同時に、多くの生徒が、もっと英語が話せたら楽しいだろうという思いを持つようです。それが大事です。
国内行事でも、英語を話す機会を増やしています。たとえば、中1の秋の遠足では奈良などの観光地に行き、外国人観光客にインタビューをするという取り組みをしています。何を聞くかは、事前に英文を書いて準備して、グループ単位でインタビューするのです。外国人に話し掛けるのは緊張しますが、多くの生徒は笑顔で帰ってきます。それは、たとえ片言であっても、自分の英語が伝わったことがうれしいからでしょう。観光に来た外国の方も、皆さん親切にお付き合いくださいます。
立見 そういったいろいろな仕掛けがあるからこそ、生徒たちは伸びていくのですね。
林 ほかにも、高1は春の校外学習で京都に行き、外国人観光客への案内をボランティアで行っています。また、8月の下旬にはJR西日本の協力を得て、大阪駅で外国人観光客向けのインフォメーションコーナーを3日間にわたって設けました。本校からは30人ほどの生徒が参加しましたが、これが好評で、一日に200組ほどの観光客の対応をしました。
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