さぴあインタビュー/関西情報
充実した授業と行事で育てる
共創力・自創力・発創力。
国公立大学への可能性を全員に
開明中学校・高等学校 校長 林 佳孝 先生
2コース制で習熟度別に指導
男女共に理系が多い学校
サピックス小学部
関西統括責任者
立見 貴光
立見 最初に、貴校の歴史から教えてください。
林 本校は、今から110年前の1914(大正3)年に、当時の大阪商業会議所(現在の大阪商工会議所)によって創設された大阪貿易語学校を前身としています。第3代校長である佐藤一造先生が残したことば、「研精して倦(う)まず」(心身ともに磨き、怠けず、精進努力をする)を校訓として、生徒たちには、あらゆる場面で誠実に努力することの大切さを教え続けています。
1970年代末から80年代にかけては、関関同立をはじめとする難関私立大学、特に文系を中心に合格できる力をつける進学校をめざし、1991年に中学校を開設し、中高6年間で国公立大学に進学できるような学力を培う進学校になるという目標を掲げてリスタートしました。そして、その4年後の1995年に大阪貿易学院中学校・高等学校から現在の校名に改称し、2001年には中学を共学化。2004年には高校も共学になりました。
「開明」とは「人智が開け文物が進歩する」という意味で、中国の古典では、「聡明」という意味で使われています。太陽が昇る東の方角などと説明されることもあります。
立見 貴校は中学の共学化と同時にコース制を導入され、現在は「スーパー理数」と「理数」の2コース制で、習熟度に合わせた指導を実践し、生徒の学力を伸ばしていますね。二つのコースは、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
林 「スーパー理数」は、東大・京大や国公立大学の医学部医学科への進学をめざすコースで、応用的な内容を取り入れた発展学習を行っています。一方、「理数」コースは、難関国公立大学への現役進学をめざし、しっかり基礎固めをして、伸びる可能性を蓄積していきます。どちらもコース名に「理数」が付いていますが、必ずしも理系志望の生徒を求めているわけではありません。これからの社会で活躍するためには文系・理系にかかわらず、理科や数学の素養を大事にしなければならないと考え、この名称にしています。ただ、理系の生徒が多いのも事実で、男女共に文理の比率は1対3くらいです。
高1までは文系か理系かでクラスを分けてはおらず、高2進級時に文理に分かれます。さらに高3共通テスト以降は、志望校別にクラスを再編成し、よりきめ細かい学習指導を行っています。
中川 両コース間で生徒の入れ替えを行うことはあるのですか。
林 中3進級時に2割くらいを、高1進級時には若干名ですが、入れ替えています。中1で入学したときのコースは入試の成績で決まりますが、入学後のがんばりによる変化は当然大きいですから、中3進級時に、その時点での到達点でコース替えを行うわけです。
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