さっぴーの社会科見学へ行こう!


農業・林業・水産業・畜産業などにかかわる、応用的な学問「農学」の研究を行っている東京農業大学。1891年の創立以来、教室で理論だけを学ぶのではなく、実際に体を動かして学ぶことを大切にして、日本の第一次産業を支える人材を育てているんだ。そんな農大の研究資料などを展示しているのが、「東京農業大学『食と農』の博物館」だよ。みんなの生活に欠かせない「食」と「農」について学べるんだ。
日本で農作物の品種改良が盛んに行われるようになったのは、いつごろからだと思う?
①室町時代
②江戸時代
③明治時代
| 「うーん、人類は『甘い実をつける苗だけを選んで育てる』くらいのことは、何千年も前からやってきたよね。でも、品種改良となると、そんなに長い歴史はない気がする」 | |
| 「そうそう。品種を改良するわけだから、そこには『遺伝』や『進化』の知識も必要だもんね。そう考えると、日本で品種改良が盛んになったのは、西洋文明が入ってきた明治時代なんじゃないかな? つまり正解は③!」 | |
| 「ふむふむ。確かに鎖国が終わり、明治時代になると、日本は欧米の知識や技術を積極的に取り入れたよね。でも実は、いろいろな植物をかけ合わせて新しい品種をつくることは、日本でも江戸時代から熱心に行っていたんだ。だから正解は②だよ」 | |
| 「えっ! 幕末じゃなくて、そのもっと前からってこと?」 | |
| 「そう。むしろ江戸時代の前半はとても平和だったから、庶民もいろいろな趣味を楽しむことができた。なかには、花や木、動物ならニワトリの姿かたちを愛でたり、競い合ったりする趣味もあったんだ。愛好家たちは、少しでも良い品種を生み出そうと工夫を重ねていたんだよ」 | |
| 「なるほど。趣味には本気になるもんね」 | |
| 「気持ちはわかるよね。ちなみにニワトリの場合は、明治になって肉を食べるようになると、食用としての品種改良も一気に進んだんだ。よし、それじゃ今日は、東京農業大学の『食と農』の博物館に行ってみよう。ここは農大の標本室が発展した施設で、観賞用から食用まで、たくさんのニワトリの標本が見られるんだ。そのほかにも、食や農にまつわる資料が展示されているよ」 | |
| 「へえ、おもしろそう! 行こう、行こう!」 |
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