受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 日本の歴史と文化を学ぶ 国立歴史民俗博物館 にやってきました!

第1展示室 先史・古代

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女の子 「歴博は千葉県の佐倉城址の一角にあるのね。第1展示室では列島に人類が現れた旧石器時代から、古代国家『日本』の体制が整った奈良時代ごろまでをたどっているよ」

男の子 「お、縄文時代のコーナーだ。大きな目玉の遮光器土偶など、この時代の有名な出土品のレプリカがずらりと並んでいるよ。縄文人のセンスって、本当にユニークだよね」
女の子 「水田稲作が各地に広がったのは、約2900年前から1700年前までの弥生時代。穀物をしまう高床倉庫が登場したのもこの時代ね。あれ? 倉庫の復元模型にネコがいる! へえ、ネコはネズミ対策として、このころから飼われるようになったんだ。かわいい!」
男の子 「銅鐸や埴輪、奈良時代の日本の首都である平城京の羅城門の模型も展示されているね。立体的な資料が多いから、当時の様子がよくわかるよ」

第2展示室 中世

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男の子 「次は平安時代半ばから安土桃山時代についてだ。貴族・武士・庶民のそれぞれの文化に加えて、外国との交流についても取り上げられているぞ」

女の子 「これは平安貴族の衣装だよ。女性のマネキンが着ているのが、十二単と呼ばれる女房装束。季節感の出る色の組み合わせを考えて、衣を何枚も重ねたんだね」
男の子 「ひゃあ、鉄砲のコレクションだ! 戦国時代に外国から鉄砲が伝わると、大名たちはこぞって実戦に投入。築城法や戦法に大きな変化が起こり、武士の甲冑も、鉄砲から体を守るために鉄板で作られるようになったんだ」
女の子 「こっちは室町時代の大工さんの仕事場の様子ね。この時代に中国から2人で使う縦引きのこぎり『大鋸』が伝わってきて、作業がぐっと楽になったんだって」

第3展示室 近世

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◀︎「江戸橋
広小路模型」

女の子 「ここのテーマは『江戸時代』だ。当時は鎖国中だったけど、オランダや中国とは貿易をしていたんだよね。主な輸出品だった金銀、輸入品だった生糸なども展示してあるよ」
男の子 「おーっ、200年くらい前の江戸橋広小路を基にしたジオラマだ! あちこちにいろいろな職業の人形が立っているよ。職業の解説パネルもあって、これは見入っちゃうな!」
女の子 「このころ、東海道や中山道など江戸と各地を結ぶ五つの街道が整備され、庶民も旅をするようになったんだ。これは、旅人を宿泊させ、食事を提供する旅籠。今でいう旅館の復元模型ね。街道沿いの宿場町には、こういう宿がたくさんあったんだ」
男の子 「奥の『寺子屋れきはく』は体験学習コーナーだ。ここではボランティアさんと一緒に、江戸時代のくずし字を書いたり、すごろくで遊んだりできるのか。まさに寺子屋だね」

発見1海を渡った
軽業師・早竹虎吉

「早竹虎吉軽業の模型」▶︎  江戸ではさまざまな娯楽が発展。特に見世物の一種の軽業は、世界的に見ても高いレベルを誇ったんだ。幕末のスーパー軽業師・早竹虎吉は、1867年に一座を率いてアメリカへ渡り、ニューヨークなどで公演を行ったんだよ。

25年8月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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