さっぴーの社会科見学へ行こう!
1URシアター |
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「このミュージアムの見学は完全予約制で、ガイドさんが案内してくれるのね。館内は土足厳禁だから、まずは靴カバーを着けて、準備完了! よろしくお願いします!」 | ||
「最初のコーナーはシアターだね。ここで日本の団地やURの歩みなどを追った、約7分間の導入映像を見られるんだ」 | ||
「あ、映像が始まったよ。うわあ、大型の4面スクリーンに、団地の過去・現在・未来が映し出されていく! ダイナミックだねえ」 | ||
「ふうん、日本初の鉄筋コンクリートの団地は、かつて炭鉱としてにぎわった、長崎県の端島、通称『軍艦島』に1916年に完成した住戸なのか。それから約100年。戦争や震災もあったなかで、団地は着実に発展してきたんだね」 |
2同潤会代官山アパート |
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「この先は昔の住宅の再現展示が続くぞ。へえ、1923年の関東大震災で家が不足したときは、『同潤会』という組織が活躍したのか。この一画は同潤会の紹介コーナーだね」 |
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「同潤会も国が立ち上げた組織で、東京と横浜の16か所に、鉄筋コンクリートのアパートをたくさん建てたのね。その一つ、1927年に完成した代官山アパートは、2階建てが23棟、3階建てが13棟で合計337戸。敷地内には食堂や公衆浴場、娯楽室まであったんだ」 | ||
「じゃーん、そしてこれが代官山アパートの単身住戸だ。トイレは共用だけど、作り付けのベッドがあるよ。寮の部屋みたいだね」 | ||
「こっちは家族で暮らす世帯住戸だよ。単身住戸と違って、台所もトイレもあるよ。でもやっぱりお風呂はなくて、みんな公衆浴場を利用したのね」 |
電球の数で
電気料金を決定!
今の電気料金は、使用した量で計算するけど、昔は契約している「電球の数」で決まった。代官山アパートの世帯住戸のトイレには電灯がなく、節約を意識したつくりなんだ。日が暮れると、住民は玄関の電灯をつけて、それを頼りに用を足したそうだよ。
3蓮根団地 |
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「次は、板橋区蓮根に1957年にできた蓮根団地だね。ここは二つの居室に加えて、浴室と、台所を備えた食事室のある団地の先がけで、若い夫婦のあこがれの住まいだったそうだよ」 | ||
「それまでの日本は、食事をする部屋と居室を分ける習慣はあまりなく、寝るときは、食事をするテーブルを片付け、そこに布団を敷いて寝ていたんだ。この備え付けのダイニングテーブルは大人気で、管理人さんは引っ越していく人に持ち逃げされないように、チェーンでつないでおいたそうだよ」 | ||
「あれ、食器棚の下の部分は、裏側から見ると玄関の靴箱になっているよ。こっちの両面灯は、玄関とトイレの両方を照らせるし、あちこちに工夫が見つかるね」 | ||
「奥には和室が二つあるよ。住人はこっちで寝起きしたんだね。古いテレビや扇風機なども置かれていて、当時の様子が伝わってくるね」 |
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