受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

❹宅急便の時代

女の子 「いよいよヤマトの代名詞『宅急便』の登場だね! スタートは1976年だけど、当時のヤマトは経営が悪化して、倒産の危機にあったんだって。ちょっとびっくり」

男の子 「原因は、関東にばかり目を向けて、長距離輸送を避けていたことか。そこで、康臣氏の息子・昌男氏が社長に就任して、家庭と家庭とをつなぐ新サービス『宅急便』を始めたんだ」
女の子 「それまで日本では、個人が荷物を送る便利なサービスがなかったのね。最初の荷物はたったの11個だったけど、『集荷OK、翌日配達』が広まるにつれて急成長したんだって」
男の子 「今ではサイズをはじめ、種類もいろいろ選べるしね。宅急便はぼくたちの生活になくてはならないものになったんだ」

宅急便体験コーナー

男の子 「わーい、体験コーナーを発見! ここではヤマトのセールスドライバーになり切って、荷物の積みつけに挑戦できるぞ。まずは制服のブルゾンを着て、と。よし、準備完了!」

女の子 「じゃあ始めるよ。このロールボックスパレットに、大小さまざまな荷物を積むのね。四隅をきちんと固めると、無駄なく積めるらしいけど…。むむむ、意外と隙間ができちゃう」
男の子 「あっ、奥には本物の集配車も置いてある! これはウォークスルー車といって、運転席から荷台へ、車の中を歩いて移動できるタイプなんだ。腰をかがめなくていいのは楽だよね」
女の子 「運転席の位置が高くて、フロントガラスが大きいのも特徴ね。視界が広いから、運転もしやすそう」

❺新たな価値創出の時代

女の子 「最後は近年のヤマトについてだね。荷物を運ぶだけじゃなく、全国に広がるネットワークを生かして、地域やお客さんのニーズに寄り添うサービスにもチャレンジしているんだって」
男の子 「たとえば、一人暮らしのお年寄りを定期的に訪ねる見守り支援や、地域の生活をサポートするネコサポステーションなどがあるね。こういうサービスがあると安心だよね」
女の子 「少し未来のことでいえば、空飛ぶトラックやドローンを使った輸送の実験もしているのね。わたしたちが大人になるころには、どちらも当たり前になっているのかも」
男の子 「奥のラウンジコーナーの壁には、未来の町の絵が描いてあるぞ。ここに暮らしを便利にするためのアイデアを残せるんだね。ぼくたちも何か考えようよ!」
24年9月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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