受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

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第178回 魔法の文学館 (江戸川区角野栄子児童文学館)

 みんなは本を読むのは好き? ページをめくるたびに、新しい世界が広がる読書は、心の冒険旅行ともいえるよね。そんな読書の魅力を伝える施設が、「魔法の文学館」こと「江戸川区角野栄子児童文学館」だよ。ここの館長は『魔女の宅急便』の作者・角野栄子さん。館内は児童文学でいっぱいで、楽しい映像体験もできるから、「本の魔法」に浸るにはうってつけなんだ。

さっぴーからクイズだよ

 「小さなノーベル賞」とも呼ばれる、ある国際児童文学賞には、有名な作家の名前がつけられている。さて、誰だと思う?
①シャルル・ペロー
②アンデルセン
③ルイス・キャロル
④サン=テグジュペリ

女の子 「ノーベル文学賞にも匹敵するような賞の名前かあ。みんな超有名な人だよねえ。このなかだと、わたしはサン=テグジュペリが好き。代表作の『星の王子さま』はストーリーもいいけど、本人が描いた挿絵もすてきよね」
男の子 「確かに。でも、ぼくは『不思議の国のアリス』の作者、ルイス・キャロルだと思うなあ。ディズニー作品でもおなじみだし、白ウサギや帽子屋とか、愉快なキャラクターがたくさんいるし」
さっぴー 「ふむふむ、今日は意見が割れたね。2人の視点もおもしろいけれど、残念ながらどっちも不正解。優れた児童文学の作者に贈られる賞は、『国際アンデルセン賞』というんだ」
男の子 「ああ! なるほど、アンデルセンか。『みにくいアヒルの子』や『マッチ売りの少女』などたくさんの童話を書いた人だね」
さっぴー 「そうそう。アンデルセンは、約170のオリジナル作品を生んだデンマークの童話作家。『人魚姫』や『裸の王様』などの作品もあるね。国際アンデルセン賞は、そんな彼の業績をたたえて1953年に創設されたものでね。実は日本人の受賞者も5人いて、いちばん最近受賞したのが、2018年に選ばれた角野栄子さんなんだよ」
女の子 「えっ、あの『魔女の宅急便』の作者だよね!? そんなにすごい賞をとった人だったのね」
さっぴー 「そのとおり。じゃあ、今日は角野さんが館長を務める『魔法の文学館』に行ってみよう。ここは国内外の本はもちろん、角野さんの作品の映像プログラムも用意しているから楽しいよ」
男の子 「いいね、魔女のキキにも会えるかも!」
24年4月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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