さっぴーの社会科見学へ行こう!
「魔」の侵入を防ぐ |
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▲アフニフ(ケープ) モロッコ |
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アフニフ(ケープ) モロッコ 20世紀後半▶ |
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「『魔』が侵入しやすいと考えられていたのは、首元や袖口、裾といった、ちょっとした“すき間”の部分なのね。だから、襟や袖口には縄をモチーフにした刺しゅうや小さな鏡を付けて、『魔』の侵入を防ごうとしたんだね」 |
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「こっちには、背を向けた衣装がいっぱい並んでいるよ。背中には目が届かないから、『魔』に狙われやすいと考えられていたんだって」 | ||
「このモロッコのケープを見て。背中に大きな赤い目が描かれていて、すごい迫力! モロッコはアフリカ北西部の国。こんな目が見ていると、『魔』も近づけないよね」 | ||
「この日本の子ども用の着物は、背中に縫い目があるよ。必要なさそうだけど、縫い『目』がないと『魔』に襲われると考えて、あえて付けているんだって」 |
「魔」を遠ざける |
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▲犬筥 日本 |
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犬筥 日本 19世紀末~20世紀初期▶ |
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「わあ、このゾーンの民族衣装には、よく見ると、貝やコイン、光沢のある糸など、きらきらした素材が多く使われているよ」 |
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「光を反射する素材には、『魔』をはね返す力があるといわれていたんだね。南アジアのインドやパキスタンでは、小さな鏡を縫い込むミラーワークという刺しゅうが多用されていたのか」 | ||
「魔除けといっても、怖い印象はないね。こっちの首飾りにはスパイスの香りが付けられているんだって。強い香りも魔除けになると考えられていたのね」 | ||
「張子細工の『犬筥』は、子どもが無事に成長することを願って枕元に置いたり、婚礼道具の一つにしたりしていたそうだよ。魔除けだけでなく、福を招く意味もあったんだね」 |
音で「魔」を追い払え!
▲足輪 インド 20世紀後半
▲足輪 インド 1970〜80年代
▲ベルト イエメン 20世紀半ば
音を鳴らすのも「魔」を防ぐ方法の一つ。だから世界の人々は、鈴がたくさん付いたベルトや、小さな鉄球を入れた足輪など、揺れると音の鳴るアクセサリーを身につけたんだ。展示室の入り口には、これらのアクセサリーの音を聞ける動画があるよ。
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