受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

さっぴーの社会科見学へ行こう!

第171回 横浜みなと博物館

 横浜港といえば、日本を代表する貿易港の一つ。1858年に締結された日米修好通商条約に基づき、翌1859年に開港されて以来、日本と世界を結ぶ海の玄関口として機能しているんだ。そんな横浜港について紹介する施設が「横浜みなと博物館」だよ。こちらは、みなとみらい21地区の「日本丸メモリアルパーク」の一角にあり、「歴史と暮らしのなかの横浜港」をテーマに、港が果たす役割などを伝えているんだよ。

さっぴーからクイズだよ

日本の貿易において、船を使った海上輸送の割合は、重さでみると、どれくらいだと思う?
①30.7%
②50.6%
③78.4%
④99.6%

男の子 「日本は海に囲まれた島国だもんね。何か輸出入しようと思ったら、船か飛行機で運ぶしかない。それこそ100年くらい前までは、船だけが外国とつながる手段だったんだよね」
女の子 「うん。でも航空便ができたとはいえ、今でも貿易には船を使うことが多いんじゃない? 船のほうが大量に運べて料金も安そうだし、貿易全体の8割くらいが船便でもおかしくないと思うな」
さっぴー 「ほほう、2人ともなかなか鋭いじゃないか。確かに日本は飛行機よりも、船で貿易を行うことが多いんだ。その割合は圧倒的でね。重さで計算すると8割どころじゃない。輸出入品の99.6%が船で運ばれているんだよ」
女の子 「えーっ!? 99.6%って、ほとんど全部じゃない」
さっぴー 「そうなんだよ。というのも、日本は原油や小麦など、重くてかさばるものを大量に外国から輸入しているだろう? 輸出品だって、1位の品目は自動車だから、船で運ばないと、とても追いつかない。飛行機で運ぶのは、主に半導体や医薬品、貴金属などの小さくて軽いものなんだ」
男の子 「なるほど。それなら、港の役割も重要だね。毎日ものすごい量の荷物をさばいているんだろうし」
さっぴー 「そのとおり。よし、それじゃ今日は『横浜みなと博物館』に行ってみよう。ここは日本有数の貿易港である横浜港がテーマでね。歴史や仕組みについて、楽しく学べるんだよ」
女の子 「おもしろそう! わたし、歴史は大好き!」
23年9月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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