さっぴーの社会科見学へ行こう!
株式会社「明治」について
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「まずはホールで事前学習ね。ガイドさんと一緒に、いくつものビデオやスライドを見て、明治のさまざまなこだわりを学ぶんだ」 | ||
「このホールには、歴代の明治の商品が飾ってあるよ。チョコレート、キャンディー、乳製品…。う~ん、バラエティー豊かだな」 | ||
「あ、説明が始まった。会社の歴史や理念のほか、チョコレートが完成するまでの工程も紹介してくれるのね。明治では海外の農家と協力して、カカオを育てるところから始めているんだ」 | ||
「あれ、ガイドさんが何かねっとりしたものを運んできたよ。ふうん、これがチョコレートの主原料であるカカオマスか。カカオ豆を砕いてすりつぶしたものなんだね」 |
チョコレートは発酵食品!?
カカオ豆を取り出すには、まずナイフで実を割る。そして豆を包むカカオパルプごと、木箱などに入れて1週間ほど寝かせる。すると、発酵が進んでカカオパルプが溶け、風味も増した豆だけが残る。だから、この豆を原料とするチョコレートは、発酵食品ともいえるんだよ。
チョコレートの原料
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「ここにはカカオに関する資料がそろっているよ。カカオの実は細長くて、まるでラグビーボールみたい。枝じゃなくて、幹の部分にごろごろと実るのもおもしろいなあ」 | ||
「一つの実からは、30~40粒のカカオ豆が採れるのか。豆は白くてぬるぬるした果肉『カカオパルプ』に包まれているんだね」 | ||
「カカオは栄養たっぷりで、ポリフェノールやミネラル、食物繊維なども含んでいるから、血圧低下や老化防止など健康にもいいんだって」 | ||
「あれ、こっちのカラフルな絵はなんだろう。へえ、これはカカオの生産地であるガーナの子どもたちが、日本に贈ってくれたものなのか。カカオを通して、遠い国の人々とも交流できるっていいね」 |
カカオの栽培適地
「カカオベルト」
カカオは高温多湿を好む熱帯植物。原産地の中南米をはじめ、西アフリカや東南アジアなど、赤道付近の北緯20度~南緯20度の地域でしか育たないんだ。このカカオの栽培に適した地域を「カカオベルト」と呼ぶんだよ。
チョコレートの歴史 |
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「さあ、いよいよ工場棟へ移動だ! ドアを開けると…。おおお、フロアいっぱいにチョコレートの甘い香りが漂っている! 気分が盛り上がるなあ」 | ||
「この見学通路は、ブラジルのカカオ農園をイメージしているのね。天井にも木漏れ日のような模様が描かれてある。すてきなデザインねえ」 | ||
「壁に展示されている資料では、チョコレートの歴史について学べるぞ。えっ、15~16世紀、メキシコ中央部に栄えたアステカ王国では、カカオ豆を貨幣としても使ったの? それだけ貴重だったんだね」 | ||
「日本人がチョコレートを食べた最初の公式記録は、明治維新のころ。1871年から1873年にかけてヨーロッパを視察した、岩倉具視を中心とする岩倉使節団が、フランスのチョコレート工場で試食したんだって。同行した伊藤博文や大久保利通も、初めて食べるチョコレートの味に驚いただろうね」 |
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