さっぴーの社会科見学へ行こう!
「地球環境問題と聞くと、難しそうで身構えてしまうけど、ここはそれを楽しく学べる場所だよね。体験ゾーンにはリサイクルや省エネなどについての装置もあって、遊びながらエコ活動のヒントを得られたもん」 | ||
「それにロビーの水槽では、絶滅危惧種のムサシトミヨという魚も見ることができたね。この魚、今では埼玉県の元荒川最上流部にしか生息していないんだって。こういう小さな命を守ることが、地球全体を守ることにつながるんだなって思ったよ」 | ||
「実はこの『埼玉県環境科学国際センター』は、日本でも有数の環境学の研究所でね。2000年の創立以来、海外の機関とも連携しながら、研究を続けているんだ。展示館は一般向けの学習施設で、県民実験教室やサイエンスショーなどのイベントも行うから、公式ホームページをチェックしてみるといいよ」 | ||
「そういえば展示館の2階には、立派な実験室があったね。ほかにもパソコンや顕微鏡などが並んだ環境情報プラザや、映像が映し出せるデジタル地球儀など、便利な施設や備品がそろっていた」 | ||
「そうなんだよ。ちなみに敷地内には、かつての里山を復元した生態園も設けてあるんだ。樹木・草花・鳥・虫など、さまざまな自然の様子が観察できるから、ここを見逃す手はないよ」 | ||
「いいね! そっちも見て帰ろう!」 |
こちらの生態園は、昭和30年代の埼玉県東部の里山を「ビオトープ手法」で復元しているよ。同じ自然のあるスペースでも、人間のために整えられた公園とは違い、ビオトープ手法では生き物が快適に生きられる空間をつくっているんだ。2.2haに及ぶ園内には、屋敷林・竹林・田畑・小川などがあり、約80種のチョウがやってくることから、「バタフライガーデン」とも呼ばれているんだよ。命あふれる空間をじっくり見て回って。
サクラを襲う外来種の
害虫にご用心
地域の生態系を乱す外来種。最近の日本で特に警戒が必要だとされているのが、中国・モンゴル・朝鮮半島・ベトナムなどに分布するクビアカツヤカミキリだよ。この虫はサクラ・モモ・スモモをはじめ、バラ科の樹木を食い荒らすから、放っておくと美しい桜並木もどんどん枯れてしまう。増えるのを防ぐには早期発見が大事だから、この虫を見つけたら、写真を撮って大人に知らせよう。
▲▲クビアカツヤカミキリの被害を受けたハナモモ
埼玉県環境科学国際センター
●展示館開館時間
9:30~16:30(入館は16:00まで)
●展示館休館日
月曜(休日または県民の日は開館)
開館した月曜の翌日(県民の日の翌日は開館)
年末年始(12/29~1/3)
●展示館入館料
一般300円、学生・高校生200円
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(付添1名を含む)は無料
所在地:埼玉県加須市上種足914
TEL:0480-73-8363
HP:www.pref.saitama.lg.jp/cess/index.html
交通:JR高崎線「鴻巣」駅東口よりバス15分、東武伊勢崎線「加須」駅南口よりバス15分
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