受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

社会科見学へ行こう!

第156回 狭山市立博物館

 埼玉県狭山市は、入間川を中心に発展した都市。お茶の名産地として知られる一方、航空自衛隊の基地や工業団地もあるなど、多様な側面を持っているんだ。そんな狭山の歴史を伝えるのが「狭山市立博物館」だよ。原始時代からの歴史を、69のテーマに分けて年代順に紹介。タイムトンネルをくぐり抜けるような感覚が楽しめるよ。

さっぴーからクイズだよ

大昔の日本にいたゾウを体の大きい順に並べると、どの組み合わせになると思う?
①ケナガマンモス→アケボノゾウ→ナウマンゾウ
②ケナガマンモス→ナウマンゾウ→アケボノゾウ
③アケボノゾウ→ケナガマンモス→ナウマンゾウ

女の子 「難しいなあ。でも、やっぱりマンモスは、ゾウのなかでも特に大きいと思う。ほら、大規模校を『マンモス校』と呼ぶくらいだし」
男の子 「そうだね。じゃあ1位はケナガマンモスで、2位はアケボノゾウかな?」
さっぴー 「惜しい! 選択肢のなかでは、確かに長い毛を持つケナガマンモスが大きいんだ。ただ、肩までの高さが3~3.5mと、今のアフリカゾウより小さめでね。知名度は高いけど、マンモスとしては中型だったらしい。次に大きいのは高さが2.5~3mのナウマンゾウ。アケボノゾウはぐっと小型で、高さ1.5~2mと推測されるんだ。だから、正解は②だよ」
女の子 「アケボノゾウはケナガマンモスの半分ほどの、子どものゾウくらいのサイズしかないのね。かわいいな」
さっぴー 「でも、『アケボノ(曙)』というくらいだから、生きていた時代は、この三つのなかでは最古の250~100万年前。日本にケナガマンモスやナウマンゾウがいたのは、数万年前だから、ずいぶん時代が違うよね。さらにアケボノゾウの化石は国外では見つかっておらず、日本の固有種と考えられるそうなんだ」
男の子 「固有種! 貴重な生物だったんだね。どこかでアケボノゾウの化石を見ることはできるの?」
さっぴー 「それなら『狭山市立博物館』がお薦めだね。ここはアケボノゾウの発掘現場に近く、化石の展示のほか、地域の歴史も紹介しているんだ」
女の子 「それは行って見てみなきゃ!」
22年6月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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