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最新中学入試情報
進学校 ▶ 豊島岡女子学園中学校
受験生活を通して得たもの
Y.Mさん ●お子さんの名前 Mさん
3年生の春。小学校は分散登校、大好きだった新体操も長期中止となり誰にも会えず元気がなくなっていく娘を見て、夏休みにお友達と定期的に会える場所が欲しくて入室したようなものでした。はじめは下の方のクラスでしたが、授業がすごく面白い! とテキストを全部解くようになり、4年生からは最上位クラスに上がることができました。普段は引っ込み思案な娘が「志望校はサピックスにしたい!」と言って意気揚々と出かけ、自分の居場所をみつけたようでした。親に言われたことはできる子でしたが、決めてもらいたがるところを直したかったので、志望校も勉強の進め方もすべて娘に任せ、私は時間の管理とプリント整理を主にやりました。
国語が苦手な娘にとって国語の平均点が高い豊島岡は高い壁でした。選択肢を落とさないよう対策してもどうしても限界があったので、理科で45点、社会で40点をとってカバーすることにしました。真面目で几帳面な性格からくる緊張や不安を解消するためか、1月になっても課題に加えて過去問をやり続けていましたが、埼玉で2回受験し両方で合格できると娘の表情が一気に和らぎました。そこで1月後半は授業の課題以外は必ず出題される立体切断、理科・社会は基本問題に絞って勉強することにしました。1月31日も寝る間際まで自分が決めた時間に従って黙々と勉強する娘の姿を見て、こんなに努力しているのだから悔いのない受験にしたいと心から思いました。
2月2日、前日に合格をもらえていたので娘は豊島岡を前にあまりプレッシャーを感じていない様子でした。しかし1回目の入試を終えた帰り道「過去問と全然難易度が違った。空欄が何個もできちゃった。」と静かに言いました。午後7時の結果は不合格。チャンスはあと2回。がっかりしていないわけがないのに落ち込んだ様子も見せずすぐに机に向かい始め、就寝時間を遅らせて気が済むまで一心不乱に解き直しをやりました。翌日、2回目の豊島岡。帰ってきた娘は昨日とは全然違う明るい表情で「ばっちりだよ! 国語の選択肢も迷わなかったし、立体切断もできたよ!」と言いました。結果は合格。思い切り万歳して喜ぶ娘、長い努力が報われた瞬間でした。
娘にとって地道に努力し成し遂げる力はもちろん、決断力がついた受験でした。量の多い課題や過去問の取捨選択だけではありません。念のため、とポイント確認のプリントを「直前に見るファイル」に大量にしまっていた娘ですが、最終的に理科・社会については「全部覚えたからもう要らない。」と言って次々と別の箱に移したり、「午前中入試だったのだからだいぶ遅刻しちゃうし授業はお休みしたら?」と言う私に、従順でおとなしかった娘が「私はどんなに遅れても授業に行く!」と自分の意志を主張したり本当に成長したと思います。一生に一度しかない中学受験で手に入れた自信を持って、豊島岡の学校生活を楽しんでもらいたいです。
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