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最新中学入試情報
進学校 ▶ 豊島岡女子学園中学校
勝って兜の緒が締まらなかった話
K.Nさん ●お子さんの名前 Kさん
我が家は、夫も私も娘の勉強に伴走することはほぼありませんでした。とはいっても、小学生がいきなり自走するのは難しいので入室してからしばらくは私が伴走していましたが、5年生から娘の態度が反抗的になり、勉強を教えていてもふんぞり返っているばかり。「そんな態度だったらママはサポートし続けられない」と言えば、「は? ママのサポートなんて要りませんが?」という始末。その言葉をきっかけに、5年の夏休み前に私は完全に娘の伴走をやめました。それ以降、娘のクラスも成績もあまり把握していません。
6年生になっても娘は勉強している様子もなく、夏期講習は過去最低のクラスだったようです。夏休みが始まる前「10月のテストで志望校と自分の偏差値が10ポイント以上離れていたら、志望校を変更しなさい」とだけ伝えたところ、さすがにマズいと思ったのか、娘は10月のテストで合格可能性80%をたたき出してきました。しかし、この結果に安心したのか、以降、部屋を覗くと娘は勉強しているふりをしていつも机の下に本を隠し、読書をしている有様。どんな言葉を投げかけても娘に届くことはなく、直前期になってもその態度が変わることはありませんでした。受験をなめきったこの態度を荒療治すべく、私は絶対に受からないであろう渋幕に出願することにしました。不合格を突き付けられ悔しさを味わうことで、娘の闘志に火をつけるためです(先生からも「渋幕は無理でしょうね」と言われ、内心ニヤニヤ)。
いよいよ迎えた受験本番、娘は渋幕を受けるまで3連勝でした。天狗になったその鼻をへし折るべく、過去問は一度も解かず、対策ゼロで挑んだ1月のラスボス。その結果は、
受カッチャッテンジャン…!!!
予想外の結果に、ますます調子に乗る娘と顔面蒼白の私。「渋幕受かったのに御三家に落ちたら恥ずかしいぞ! もう全勝してこいやぁ!(ヤケクソ)」とプレッシャーをかけるものの、鋼のメンタルを持つ娘には効果がなく、むしろ今まで以上に堂々と読書をするようになってしまいました(図書館に足繁く通い、毎日3冊も読破してました。え?) これはもう好きにさせるしかない、と諦めの境地で迎えた2月。結果は第一志望の女子学院は不合格、第二志望の豊島岡は合格でした。
娘にとっては、第一志望校のみ不合格という残念な結果となってしまいましたが、一つの通過点である中学受験で大きな失敗ができたことは、彼女の長い人生の中できっと大きな糧となったことと思います。
最後に、ここまで娘を導いてくれた先生方、温かく支えてくれた受付の方々、行き帰りを優しく見守ってくれた警備員の方々に心より感謝いたします。本当にありがとうございました!!!
2024年度中学入試 受験体験記 |
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