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最新中学入試情報
進学校 ▶ 頌栄女子学院中学校
嵐の先の成長
M.Kさん ●お子さんの名前 Aさん
自分自身が帰国編入で中高に入った為、中学受験の要領を把握しないままスタートした伴走でした。特に5・6年生の頃には毎週、時間も体力もゆとりも足りず嵐の中にいるような感覚で乗り切りました。大変な事の方が多い日々でしたが、振り返れば娘をより良く知るためのこれ以上ない機会にもなりました。自分とは違う性格の人間として本番への立ち向かい方に違いがあることも実感しました。
入試を11歳で迎えたやや幼い印象の娘は、最後の追い上げに期待するタイプとは予想していました。まさに算数、理社の知識、漢字の定着と緻密さも、最後の3か月で間に合わせた印象でした。
一方で、自分軸でハッピーに過ごす力を持つ娘の強靭なマイペースぶりに最後は救ってもらったのかなと感じる直前期でした。10日前になっても1週間前になっても、特に勉強時間が長くなるわけでも、必死な顔をして詰め込むようにも見えず、むしろ過去問を解いているはずが鼻歌が聞こえてきて親は不安になる中、本人なりの手応えは感じていたのか、最後の数日で解ける問題が一段増えたように感じました。
前日も当日も「全く緊張しない」と予想以上に呑気な性格の娘。前日には「ずっと1月31日のままが良い」と言うので、いよいよ本番を意識し始めたかと思いきや「サピックスが終わってしまい、今までの授業を今までのメンバーでもう受ける機会が無くなるのが名残惜しい」と。何とかついていくことを目指して過ごしていた印象でしたが、サピ生として充実した時間を過ごしていたことが伺えました。
当日朝「サピックスオープンの方がずっと本番っぽかった!」と笑いながら会場入り。敢えてSS特訓の時と同じような中身のお弁当にし、休憩時間のエネルギーチャージにと一口サイズの軽食も小さめのタッパーに入れて持たせました。
試験後の面接では「筆記試験はやり切った」とすっきりした笑顔で答え、算数の時間配分についての感触や理科の問題の出題傾向など過去問に取り組んだ本人にしか分からない具体的な内容を含めながら面接の受け答えをしている様子に自分で歩んだ成長を感じました。最後の2週間の成長を見るための長い助走が受験生活だったのかな、と感じる程でした。(今考えると不思議ですが)私も当日ばかりは「合否の結果は副賞」という気持ちで、楽しそうな学校の魅力や子育ての軸を胸に面接に臨みました。
2月1日は朝7時台から18時迄の長丁場でしたが、それでも「SS特訓よりずっとラクだった」と本人談。夏以降、いかに毎週の授業で仲間と共に鍛えられていたのか、遅ればせながら気づきました。
受験を終えた今は、小学校生活終盤を「子供」に戻って満喫しています。
中高生活でも多くの仲間と過ごす中、伸び伸びと自分らしさを発揮する日々を過ごしてもらいたいと考えています。子供の伸びしろをどこまでも信じ通して下さいました先生方、どうもありがとうございました。
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