「私も中学受験に挑戦したい！」
　娘のこの一言から、我が家にとって２度目の中学受験の日々が始まりました。５年前に中学受験にチャレンジして、確りと結果に結びつけた兄の影響も大きかったのかなと思います。
　こうして始まったわが家にとって２度目の中学受験でしたが、正直、思うように成績が伸びなかった時期もあり、娘にとっては、つらいことも多かったと思います。結果が出ずに落ち込んでいる娘をみて、「中学受験なんていつやめてもいいよ。無理してまで勉強することはないからね」と受験生の親としては相応しくない言葉をかけたこともありました。
　しかし、時には涙を流しながらも、「絶対に受験はやめない！」と机に向かって勉強する姿をみていると、兄の時と同様に、親として本当に胸が熱くなり、子供のチャレンジを応援する気持ちへと、自然と傾いていったような気がします。
　中学受験で親ができることは、子供が受験勉強に取り組める環境を作ってあげることだと思いますが、２度の受験を終えた今、親として一番大事なことは「子供を信じてあげること」ではないかとも思っています。子供たちにとって、中学受験の勉強は質量ともに「高い壁」であるのは間違いありません。その「高い壁」に日々全力で挑み続ける子供達を信じて応援してあげることこそが、親としてできる最大のサポートではないかと思っています。
　子供達にとってサピックスは、勉強するだけの場所ではなく、本当に楽しい場所でもあったようです。我が家においては、兄妹２人とも「サピックスは本当に楽しい！」と言っていました。正直、兄の時は、本当に楽しいのか疑問もありましたが（笑）、兄に次いで妹も、本当に楽しそうにサピックスの授業、先生、友達の話をしてくれていましたので、今となっては子供達にとってサピックスが、決して勉強するだけではない、楽しい場所でもあったと確信しています。皆様には、子供達に「サピックスの楽しさ」を聞いてみることもおススメしたいと思います。
　こうして挑んだ２回の中学受験でしたが、幸いなことに、我が家においては、兄妹とも無事に合格を勝ち取ることができました。親として、子供達の努力を心から称え、中学受験で得た貴重な経験を忘れずに、今後の人生を実り多きものにして欲しいと願うとともに、兄妹ともにお世話になったサピックスの先生、友達の皆様に心からの御礼を申し上げ、この体験記を締めさせていただければと思います。
　最後に改めて娘に一言。「合格おめでとう！ 本当によく頑張ったね!!」