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進学校 ▶ 雙葉中学校
娘の受験を振り返って
I.Oさん ●お子さんの名前 Tさん
はじめに、5年生の2学期にサピックスに転塾してから一年半にわたり、お世話になった先生方に心からお礼を申し上げたいと思います。内弁慶でなかなか本心をみせない娘に親身になってくださり、また、苦手な国語に向き合えるように導いてくださり、本当にありがとうございました。
娘が雙葉に行きたいと考えるようになったのは、GS特訓で先生に雙葉コースを勧めていただいた時からです。雙葉は学力的に厳しくあくまで憧れの学校でしたが、娘の実は負けず嫌いな性格を見抜いた先生が、少し背伸びをしたコースの方が刺激になると判断されたようです。
雙葉に行きたい気持ちが強まる一方、夏から秋にかけて成績は落ちていくばかりで、雙葉中の学校別サピックスオープンでは、合格率が30%と散々な結果でした。一喜一憂してはいけないと思いながらも、私の中では「雙葉にこだわらなくてもよいのでは」という思いが強くなりました。
12月に入り、「1日の受験校を変えない?」と、いつ切り出そうか娘の様子をうかがっていましたが、娘自身も成績が伸びないことに苛立ち、突然泣き出したりするなど、情緒不安定になっていきました。このタイミングで受験校の変更を提案することが、本人にとって心が折れてしまうことになるのか、気楽な気持ちになるのかが分からず、迷いに迷って先生にご相談したところ、本人の性格上、「雙葉を目指して頑張る方がよい」という結論に至りました。
成績の足を引っ張っているのは、明らかに苦手な国語でした。私がどんなに国語の学習を促しても、「無理」と一蹴されてしまうので、こちらは国語担当の先生にご相談しました。先生は娘の現状をよく理解されていて、その結果、志望校対策プリントを解いて質問教室に行くことに。やるべきことが明確になり、先生が気持ちをのせてくださったお陰で、娘は「緊張するから行かない」と言っていた質問教室に授業後必ず行くようになりました。実際、12月からの短期間で国語の成績が伸びたかは分かりませんが、今思うと、それまでは「嫌いだから」と避けていた国語と向き合い、努力し始めた姿勢の変化が、全体的に良い方向に変えていったように思います。その後の冬期講習では、毎日もがきながらも一皮むけたようで、表情にも変化が見られ、本番を迎えることができました。
世間では受験生の親の役割を題材にした書籍も多くあり、私もそのように頑張ろうと思っていましたが、秋ごろからは、私が何を言っても険悪な雰囲気にしかなりませんでした。親ができることには限界があり、急激に成長する子どもに思考がついていけず、あくまで本人が切り開くしかないことを痛感した中学受験。結局彼女を支えたのは、彼女自身が信頼する先生や仲良くなったお友達の存在だったように感じます。彼女が伸びることを信じてギリギリまで雙葉を目指すことを助言してくださった先生には感謝するばかりです。本当にありがとうございました。
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