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最新中学入試情報
進学校 ▶ 聖光学院中学校
受験生活を振り返って
Y.Fさん ●お子さんの名前 Kさん
息子が「聖光学院に入りたい」と言い出したのは、1年生の時でした。兄の中学受験時に見学に行った際に心惹かれるものがあったらしく、「自分が受験をする時は絶対にこの学校を受ける」と決めたようでした。本人が4年生、5年生になって改めて色々な学校の見学にも行きましたが、第一志望はずっと変わることはありませんでした。
サピックスには新4年生の2月から通い始め、上位クラスを行ったり来たり、という状況が続きました。
とにかくミスの多い子で、ありとあらゆるミスを経験してきたと思います。ある時は理科のテストの食物連鎖の問題で、記号で答えるべきところを、解答欄に食物連鎖ピラミッドの絵を描いてきたこともありました。「入試では1点差で合否が決まるんだよ」ということを何度も伝え、ミスを減らすための具体的な対策も話し合ったりしましたが、なかなか改善されませんでした。それでも、6年生の前半までは比較的成績も安定しており、本人も通塾を楽しむ余裕もあったように思います。
6年生の後半からは、SS特訓が始まる一方で過去問にも取り組まねばならず、スケジュール的にも精神的にも非常に辛い日々でした。特に聖光学院の過去問は11回分取り組んだうち、合格者最低点を超えたのはたった1回だけで、「このまま、この子のこれまでの努力は無駄になってしまうのだろうか」と何度も暗い気持ちになりました。サピックスの成績も、最後のマンスリーテストではクラスを一つ落とし、SS特訓も授業点でクラス落ちしてから、なかなか上がることができませんでした。
息子はそれまでは成績が悪くてもそれほど深く落ち込む様子を見せることはなかったのですが、最後の冬期講習中には「どうして俺はやってもやっても上のクラスに上がれないんだ」と、初めて悔し涙を見せました。
まだ小学生の息子が様々な葛藤を抱え、大きな重圧に耐えていることに改めて気づかされ、本番までにどうしたら少しでも自信を付けさせることができるだろうかと悩みましたが、結局は地道な努力を積み重ねることが一番だと考え、算数は土特の聖光対策プリント、国語は「漢字の要」や「語彙力完成プリント」、理科は「コアプラス」、社会は「データバンク」や「知識の総完成」などを利用して、基礎知識の最終確認をしました。その上で過去問の2周目を3回分ほど取り組み、前回から点数が伸びた部分を積極的に褒めるようにしました。
入試本番では、持ち帰ってきた問題用紙は書き込みで真っ黒で、息子の「何としても受かりたい」という気迫が伝わってくるようでした。最後の最後で「1点の重み」をしっかり意識して試験に向き合うことができたのかなと思います。結果として無事に第一志望に合格をすることができ、「ほっとした」というのが一番正直な気持ちです。お世話になった先生方や通塾を支えてくれたお友達には本当に感謝しています。
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