受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 立教新座中学校

1月2連敗からの本気

S.Yさん お子さんの名前 Sさん

 1月10日栄東中不合格、25日立教新座中不合格、1月の2連敗、ここから我が家の受験ははじまった。
 覚悟はしていたが、やはりショックは大きい。しかも、2月1日は第一志望の早稲田大学高等学院中、厳しい戦いはわかっている。
 1月25日、藁にもすがる思いで、今から出来ることをSAPIXの先生に聞く。残された時間は少ないが、やれることはやろう。
 国語は漢字と読解、算数は超図形、理科は「知識の50題」、社会は「知識の総完成」。今更読解? とも思ったが、先生の仰ることを信じて取り組むことに。悩んだ末に学校もお休みして、朝から晩まで家族で取り組む。
 1月31日夜、やることはやった。息子もやり切った表情をしている。
 本気の本気は、1月25日からだけど。
 あとは息子を信じて送り出そう。
 2月1日の朝、今までと雰囲気が違う。緊張はしているだろうが心地よい緊張感にみえる。テスト後、笑顔で戻ってくるも息子。本人も手ごたえを感じたようだ。
 2月2日はSAPIXの先生にアドバイスをうけ、志望校を変更してマルを取りに行く。ダブルヘッダーではあったが、緊張感を保ちつつ受験。そして2日夕方に初合格をいただく。
 「よーし、この後もなんか行けそうだ、昨日の早稲田大学高等学院中も行けそうだ」単純な親である。SAPIXの先生に初合格の報告をし、息子もうれしそうだ。合格を褒めていただきながらも明日以降のテストに向けて、しっかりカツを入れていただく。
 2月3日は立教新座中のリベンジ。前日の合格の影響か、息子もリラックスしているようだ。待ち時間はチャペルで聖書を読みながら、神にお祈りする。神のご加護があらんことを。
 2月3日夜、立教新座中の合格をいただく。元々第二志望だったため、ここで日程終了でもよかったのだが、本人の希望もあり翌日も受験へ。
 最終日の明大中野中もなんとか合格をいただくことができ、我が家の結果は4勝3敗。3連敗からの4連勝、我が家にとっての日本シリーズはドラマチックな物語となった。
 我が家は2年間SAPIXに通わせていただいたが、常にクラスを行ったり来たり。結局上位クラスに行くことはできなかったが、本人は毎回楽しく授業をうけており、SAPIXが大好きだったようだ。
 先生方の日々の指導はもちろん、併願校の組み方等もアドバイスいただき、本当に感謝しかありません、ありがとうございました。
 余談となるが、3日の夕方に明大中野の過去問を一緒に解いてみた。本気でやったのに、まさかの国算2連敗。気づかないようにしていたが、2年間のSAPIXで成長しており、あっという間に追い抜かれてしまったようだ。負けた悔しさもあるが、成長がうれしくもある。
 これからは待ちに待った中学校生活。思う存分楽しんでほしい。
 最後に、合格祈願として揃えた学問の神様である「関東三天神」のお守りと福岡太宰府のお守り。親ができる最後のことは神頼み、我が家にはご利益が届いたようだ。

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