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最新中学入試情報
進学校 ▶ 武蔵高等学校中学校
栄光は君に輝く
S.Fさん ●お子さんの名前 Sさん
《算数に捧げた夏》
夏期講習前の保護者会で講師の先生が高らかに宣言をした。「受験生は、来る夏休みに全てを算数に捧げます。」
保護者会が終了し、自宅に戻り息子に保護者会の内容を説明し、「算数に捧げる夏」を如何にして乗り越えるかを話し合い、月間・週間スケジュールを作成した。
昨年の夏は連日真夏日となり夏期講習前半に息子は体力を消耗した。妻が健康管理のために、栄養補給、食事、衣服、睡眠を含め全ての見直しを行い、万全の体制を敷いてくれたおかげで、夏期講習の中盤、終盤と元気を取り戻し、先生の指導通りの進捗で勉強が進んだ。夏休み中に、5年生の冬期講習、6年生の春期講習の算数の問題冊子の中の重要単元を全て解き直し、苦手意識を取り除くことが出来た。息子は苦手な算数から逃げずに果敢に挑戦した。
《SS特訓の始まりと共に》
9月に入り、SS特訓が始まった。息子は単科と志望校コースに立ち向かっていったが、長時間授業、難易度の高さに何度か打ちのめされた。その時に塾で頑張ると前向きになった要因は、武蔵コースの仲間の存在であった。武蔵コースの仲間の顔を思い出すと、身体が校舎に自然に向いたのであった。夏休み前までは偏差値が上下7程度は振れていたものが、この時期以降は偏差値が上下2程度に収まるようになってきた。また、週間・日々の勉強のスケジュールについても息子自身で作成し、進捗に合わせ修正を行うなど勉強への取り組みが主体的になってきた。
《模試と過去問を乗り越えて》
SS特訓、志望校別模試を重ね、息子は科目別の得意単元、苦手単元を把握し効率的な勉強を重ねてきた。火曜日、木曜日の平常授業、土曜志望校別特訓、SSと塾の勉強時間が長く、秋から冬に季節が変わる中、体調面においても疲れが溜まってきたことで、身体的にも精神的にも無理が重なることから、睡眠時間を長くとり、健康面を最優先とした勉強の組み立てをするには、短い勉強時間で、如何にして中身の濃い学習を行うのかがテーマとなっていたからである。
《受験2週間前からの過ごし方》
息子にとって精神的に一番辛く追い込まれたのが1月に入ってからである。
息子を交えて話しあいをして、1月16日以降、勉強時間を毎日最大で4時間とし、残りの時間はUNO、人生ゲーム、映画鑑賞、散歩の時間とした。
当然、決断をすることはとても勇気がいることだが、息子が精神的に一番安定することは何か、何のために受験をするのか、など本質的な意義と意味を考えて、自然にこのような結論となった。家族全員の思いがこの決断を選択させた。
《栄光は君に輝く》
息子は大変ありがたいことに、5校受験し全て合格を頂いた。
サピックスを信じ、先生を信じ、息子を信じて5年間に亘る受験が終了した。
先生方の楽しく、熱い授業そして温かい激励があったからこそである。
この場をお借りし、御礼申し上げたい。
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