なので書くことにしました。ひょっとしたら誰かの役には立つかもしれないと思い。
　中学受験をするにあたって、まず決めることはどこの塾に通うかでした。いくつか塾をあたり、我が子が「一番楽しい」といったのがサピックスでしたので、２年生の夏期講習からお世話になることにしました。
　入った当初からかなりの期間、我が子はサピックスでは自由気儘にふるまったようでした。国語で興味のない文章だと、途端にやる気をなくし記述は白紙で出すことが高学年まで続きました。算数はできるとわかると興味を失くしたり、逆に難しすぎてもやる気をなくしたり。そして授業の雑談に乗っかって自分の話したいことを話したりと、先生方にもクラスメイトの皆様にも大変ご迷惑をおかけしたと思います。「みんなに迷惑をかけるようだとサピックスを首になるよ」、このセリフを何度言ったことか…。
　そんなサピックス生活も数年経つと少しはましにはなり、怒られたり呼び出されたりする回数は少しずつ減っていきました。子供は成長するものです。
　高学年になると、志望校を決める必要が出てきます。自由気儘な我が子が馴染めるよう、学校の校風と雰囲気で夫婦である程度志望校を絞りました。それから、子供を文化祭等に連れて行くことで志望校の絞り込みを行いました。最終的にどこに受かっても楽しく６年間を過ごせる素晴らしい学校を選べたと思っています。父の母校は「校舎がボロイ」という理由で断られたのが悲しかったです…
　第一志望は武蔵なので、ＳＳは武蔵コースを選びました。ここで問題になるのが、某塾の武蔵コースの存在でした。１学期の間は、サピックスの日程にも余裕があるので参加してみました。ただ、ＳＳと両立させるのは、中途半端に陥る自殺行為でしかないように感じた為、幸いＳＳ武蔵コースが設定されていたこともあり、２学期からはサピックス一本で頑張りました。平常授業もＳＳも素晴らしいので全く問題ないと思います。
　年が明け、もうすぐ本番となる時期でも我が子はあまり変化がありませんでした。体調を崩さないことを第一に学校は休みましたが、体力作りとストレス解消のため、毎日リングフィットをやりました。効果はある程度はあったと思います。家での勉強はサピックスのテキストが中心でした。ＳＳのテキストは最後まで有効です。とにかく時間がありませんでしたが、幸い我が子は理科と社会の成績は良かったので、成績のブレが激しい算数を全力でやり、できない国語の読解は、親が教えてもあまり効果は無さそうなので、サピックスの授業に託すことにしました。そして本番の受験は…我が子曰く「楽しかった」と。やはり楽しめるのが一番だと思います。そして幸いなことに、第一志望の武蔵に受かることができました。
　最後にサポートして下さった先生方へ心より御礼を申し上げます。特に「R君は武蔵の申し子ですね」と言ってくれたことは最後まで励みになりました。