受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 駒場東邦中学校

子供を信じて。諦めなければ夢は叶う!

Y.Hさん お子さんの名前 Mさん

 私が中学受験をする息子に対して決めたことは「前向きな発言のみをする。」
 とても難しい事だと思いますが基礎とは思えない基礎力トレーニング、想像を遥かに超える難しい教材の家庭学習、少しでも向き合えたならそれだけですごいと思います。サピックスに通う子供達はみんな本当にすごい!
 4年生の時に駒場東邦の文化祭に行き駒東に通う息子が想像できた私に、ここに入りたい!と息子が言い、第一志望に決まりました。しかし当時は最上位クラスでしたが、学年が上がる毎にクラスが下がり6年生では真ん中のクラスになっていました。
 本を読むのが好きな私でも理解するのが難しい国語。息子が入り込めないのは仕方ありません。が、他の3教科に比べると明らかに底上げが必要で本人もそれを気にしていました。テストの結果で理科との偏差値の差が30だった時は理科の出来を褒めつつ笑ってしまいましたが、それもいい思い出です。
 苦手意識が先行してどうしても家庭学習をやる気になれない…そんな時は国語科の先生に家庭学習の相談をしました。すると国語はAのみ、Bは授業完結、余裕が出来たらBを増やす等、その時々でアドバイスしてもらい、その通りに進めていきました。Bを減らしたことで漢字や語彙の問題を集中して取り組み、テストでも落とさないように意識できていたと思います。そのおかげで、白紙だった記述の解答欄が少しずつ埋まり、先生からもこんなに書けるようになりましたね。と声を掛けていただけてとても嬉しかったです。それでも駒東コースでの国語の成績は下の方でした。「こんなに国語が出来ないのは今まで家庭学習をちゃんとやってこなかったせいだ。」と私たちに悔しさを滲ませた時は「今までも出来る限りのことはやってきた。漢字や語彙がその結果だ。記述も4年の頃と比べたら格段に書けるようになっているし、しっかり伸びてきている。でも自分でそう思うなら残りの3ヶ月はこの3ヶ月しっかりやり切ったと思って受験当日を迎えられるようにしよう。」と励ましました。
 11月には合格可能性40%で志望校変更も検討していました。その後本人がどうしても変えたくないと意志を貫き、臨んだ最後の合格力判定サピックスオープン、後1点で80%という努力の結果が出ました。追い込み期に上り調子だったのが本人の自信にもなっていたのか、1月から本番の2月受験まで落ち着いて緊張せずに受けられた事に驚きと成長を感じました。手ごたえを感じている様子ではありましたが、合格の発表を見た時にガッツポーズで「よっしゃー!」と喜ぶ息子とは反対に涙が止まらず本当に良かったと感動しました。
 決して楽な道のりではなかったと思います。辛い時期も乗り越えられたのは主人の協力とサピックスの先生方のおかげです。とても親身に寄り添ってくれるので心配事があれば相談してみて下さい! 本当にサピックスに入れてよかったと思っています。ありがとうございました。

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