受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 駒場東邦中学校

サピックスを最大限活用した我が家の取り組み

Y.Mさん お子さんの名前 Rさん

 2月2日午前9時。合格守を握りしめ、祈る気持ちで自宅のパソコン画面を開くと、桜の花びらと共に赤字で「合格おめでとうございます」の文字が表示されました。それは、長かった4年間にわたるサピックス生活の成果が最高の形で実を結び、中学受験が終了した瞬間でもありました。
 さて、ここからは我が家の取り組みをいくつかご紹介させて頂きます。
①テキストの収納について
 新3年生から4年間サピックスに通塾していたので、テキストのボリュームも相当なものでした。マンスリーテスト後などのひと段落した段階で、テキストを番号順に並べて段ボール箱に収納し保管しておくことで、夏期講習や組分けテスト前に「年間学習表」を見て必要な時にすぐにテキストを探し出せるようにしていました。受験終了時には、段ボールごと古紙として出すのみで済み、紐で括る手間もなく、非常に楽でした。
②「計画ノート」の活用
 受験勉強の中で、私が大切にしていたことは、「今日やらなければならないこと」と「今日やりたいこと」のリスト化です。親の考えている計画と息子の考えている計画に乖離があっては、勉強がうまく進まないばかりでなく、やらされている、親のために勉強するといったように、中学受験を自分事として捉えられなくなってしまうことを懸念していました。ですから、5年生までは、新3年生の通塾開始と共に「計画ノート」と名付けたダイアリーを本人と毎朝一緒に開き、やることリストを箇条書きで明文化し優先順位をつける作業を行っていました。
 転機は6年生で訪れました。従来の、テキストのほぼ全てを網羅して勉強するスタイルから授業中に指示された箇所を復習するスタイルになり、親子で全貌を把握することが困難になったため、息子自身がやることリストを書き出し、優先順位をつけるスタイルに変えました。手を離すことには、不安もありましたが、結果的に息子の自律を促すことになり、自分のための受験勉強という意識が6年生の早い段階から芽生えたように思います。
③国語長文読解の伴走
 時間がかかる上に成果が見えづらいことで、国語の長文読解の復習は恐らく、多くの方が後回しにしがちです。しかし、息子はサピックスで扱った全ての長文読解の復習をきっちり家庭で行いました。解答や解説を読んでも、小学生が一人では取り組みづらい分野だと思います。最後の最後まで国語の長文読解の復習は伴走しました。
 おわりに。息子は、受験した5校全てから合格を頂くことができました。サピックスには素晴らしい教材と先生方、そしてライバルでもある優秀なお友だちが揃っています。志望校合格を勝ち取れるよう、それぞれのご家庭に合った勉強法を見いだし、サピックスを最大限活用して下さい。

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