受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 秩父地域の自然の魅力を学ぶ 埼玉県立自然の博物館 にやってきました!

オリエンテーションホール

1巨大ザメ・メガロドン

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男の子 「長瀞渓谷は、埼玉県・東京都を流れ、東京湾に注ぐ荒川の上流にあるんだね。ライン下りでも有名で、博物館もその近くに建っているよ。のどかでいいところだなあ」

女の子 「うん。それじゃ館内に入ってみよう。うわあ、いきなりメガロドンが出てきた! ホールの天井から、全身の復元模型がつり下がっているよ。さすが12m、大迫力ね!」
男の子 「あっ、奥にはメガロドンの顎の復元模型もあるよ! サイズはおよそ高さ1.8m、幅1.6m、奥行1.3mか。ギザギザの歯がびっしり生えているし、人間なんてひと飲みだな」
女の子 「この歯は、抜けても何度も生え変わるのね。メガロドンが生きていたのは、今から2300万年前から400万年前にかけてだけど、歯の生え変わり方は今のサメと変わらないんだね」

2謎の海獣
パレオパラドキシア

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女の子 「この博物館のもう一つの目玉が、約1200万年前に絶滅した哺乳類・パレオパラドキシアの化石ね。大昔の秩父は『古秩父湾』という入り江で、パレオパラドキシアはそこを悠々と泳いでいたんだね。ここに展示されている実物化石は、国の天然記念物だそうよ」
男の子 「パレオパラドキシアは謎が多くて、長い間、正体不明だったのか。今ではゾウやジュゴンなどの仲間で、復元模型のとおり、カバやセイウチのような姿だったと考えられているんだね」
女の子 「骨格の復元模型を見ると、不思議な特徴が確認できるよ。その一つが胸の骨。何かの防具のように見えるけど、どうしてこんなに大きいのかは、まだわかっていないのね」
男の子 「奥歯の形も奇妙だよ。まるでのり巻きを束ねたみたい。この歯で食べていたのは海草なのか貝なのか、それもまだ謎なんだって」

3さわれる!剥製コーナー

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男の子 「ここに展示されている剥製は、作るときに危険な薬品を使っていないので、さわることができるんだ。テン、タヌキ、クマ…。埼玉県内に生息している動物の剥製が並んでいるぞ」

女の子 「あれっ、イノシシの足元には、小さな子どものイノシシがいるよ。『うり坊』っていうんだっけ? 本当にシマウリみたいなしま模様なのね。かわいい!」
男の子 「イノシシの大人と子どもの毛の手ざわりを比べてみると…。うん、大人はごわごわだけど、うり坊はふわふわだ。なでると違いがよくわかるね」
女の子 「ほかにも、このホールでは埼玉県のさまざまな動植物を紹介しているよ。標本もたくさん置いてあって見飽きないね」
25年6月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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