受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

さっぴーの社会科見学へ行こう!

第192回 埼玉県立自然の博物館

 埼玉県西部の秩父郡長瀞町にある長瀞渓谷は、国指定の名勝・天然記念物。川沿いには岩石段丘「岩畳」が広がり、自然観察をするのにうってつけなんだ。その近くにあるのが「埼玉県立自然の博物館」だよ。地元の岩石や、太古の生物の化石、森林のジオラマなどを展示しており、秩父地域の自然の魅力を伝えているんだ。

さっぴーからクイズだよ

 約2300万年前から約400万年前に生息していた巨大ザメ「メガロドン」。その全長はどれくらいだったと思う?
①約3m(バスケットボールのゴールの高さと同じくらい)
②約6m(消防車と同じくらい)
③約9m(教室の縦の長さと同じくらい)

男の子 「おーっ、メガロドン! 絶滅した肉食のサメだね。図鑑で見たことがあるよ。でも大きさまでは覚えていないなあ。ただ、①の3mってことはないと思う。だって名前からして『メガ』でしょ。もっと大きいよ」
女の子 「そうだよね! 水族館でホホジロザメの標本を見たことがあるけど、4~5mはあったよ。となれば、メガロドンの全長は③の9m? 教室の前の黒板から後ろの黒板までだと相当大きいよ」
さっぴー 「ほほう、2人とも目のつけどころがいいね。実際、メガロドンは史上最大級の肉食魚。骨格が軟骨だから、発見されるのは歯の化石ばかりだけど、歯といっても、人間の手のひらほどもあってね。メガロドンという名前も『巨大な歯』という意味なんだ。その歯から推測される、からだの長さは12mくらいで、マンションの1階から4階くらいまでのサイズだったそうだよ。最近では、もっと巨大だった可能性も浮上しているんだ」
男の子 「12mも!? じゃあ、クイズは正解なし? ずるい!」
さっぴー 「ははは。まあ、たまにはこういう問題もありってことで。ちなみにメガロドンの歯は、多くの場合、ばらばらに散らばって見つかるけど、1986年に、世界で初めてほぼ1体分がまとまって見つかってね。その発見場所が埼玉県深谷市にある地層だったんだ。そうしたこともあって、秩父の長瀞にある『埼玉県立自然の博物館』では、メガロドンの模型の展示もしているんだよ」
女の子 「へえ、おもしろそう! 今日は、その博物館に行くのね? 楽しみ!」
25年6月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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