受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 日本科学未来館 にやってきました!

3世界をさぐる

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女の子 「3階から続くオーバルブリッジ(回廊)をたどると、5階に出るんだ。ここのテーマは『世界をさぐる』ね。宇宙や地球環境、生命などに関する展示がそろっているよ」
男の子 「わーい、国際宇宙ステーションの居住棟の模型だ! 寝袋や宇宙食などの実物も置いてあって、宇宙での暮らしを伝えているね」
女の子 「こっちは細胞のコーナーだよ。細胞のはたらきはもちろん、患者自身の細胞を使って新しく臓器などを作り、それを移植して病気やけがを治す『再生医療』にも触れているのね」
男の子 「おっ、現在進行形の探査プロジェクトのコーナーを発見。ここでは小惑星探査機『はやぶさ2』などを取り上げているけど、人類の好奇心がこういった壮大な探究を生み出したんだね」

こちら、
国際宇宙ステーション

さっぴー

高度400㎞の宇宙空間に浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)の、居住棟を再現した展示だよ。睡眠中に体が浮かないように、寝袋には固定ベルトが付いているなど、無重力の環境で過ごすための工夫が凝らされているんだ。

“ちり”も積もれば
世界をかえる

探査に関する三つの研究を紹介するコーナー。最長10kmのドリルパイプで、海底を掘り進む地球深部探査船「ちきゅう」、小惑星・リュウグウの砂を持ち帰り、新たな旅に出た「はやぶさ2」、宇宙からのごく弱い電波をとらえる電波望遠鏡「アルマ」などが、さまざまな疑問を解き明かすために活躍中なんだ。

細胞たち研究開発中

展示の中心は五つのミニシアター。来場者は、ここで近未来の患者たちのドラマを見ながら、iPS細胞を使った再生医療のメリット・デメリットを学ぶんだ。またシアターの奥では、ヒトの受精卵が胎児に育っていく様子を追った模型なども展示しているよ。

発見ブタのからだで
ヒトの臓器を作る!?

 現在、iPS細胞を利用して、ブタの体内でヒトの臓器を作る研究が進められているんだ。なぜブタなのかというと、ヒトとブタは臓器の大きさが似ているから。「細胞たち研究開発中」のミニシアターでは、研究の内容も説明しているよ。

4地球とつながる

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男の子 「日本科学未来館のシンボルとして輝くのが、直径6mのジオ・コスモスだ。これは1万枚以上のLEDパネルを使った地球ディスプレイで、まさに『地球とつながる』装置なんだね」

女の子 「ジオ・コスモスに映る雲の画像は、2~90日前に気象衛星が撮影した本物の観測データなんだって。じゃあ、台風が出現する日もあるってことね。さらに、世界の地震や未来の地層など、特別な映像プログラムもこのジオ・コスモスで毎日上映しているそうよ」
男の子 「3階から続くオーバルブリッジにあるタッチパネル『ジオ・プリズム』を使えば、タブレットの地球上にいろいろなデータやシミュレーションを映し出すこともできるぞ。これは世界の海流に関するデータだ」
女の子 「3階のジオ・スコープも、画面をタッチするだけで、気温上昇のシミュレーションなど、地球にまつわる最新の科学データを映し出せるのね」
25年3月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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