受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 JICA地球ひろば にやってきました!

1体験ゾーン・企画展示

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女の子 「JICAの拠点は国内外にたくさんあるけど、地球ひろばはJICA市ヶ谷ビル内に入っているんだ。わあ、入り口では世界の人々を描いたパネルが出迎えてくれるよ。みんな明るい表情で、すてきだね」

男の子 「メインの体験ゾーンは1階だね。へえ、ここでは基本展示と企画展示を数か月ごとに交互に行うのか。独特のシステムだな」
女の子 「2月13日までは、日本の国際協力70周年を記念した企画展『それでも歩み続ける』を開催中なのね! グッドタイミング!」
男の子 「今回の企画展では、国際協力の歴史はもちろん、援助を受けている開発途上国の文化や、日本とのつながりなどについても学べるんだね。よーし、さっそく展示をチェックだ!」

2世界の市場

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男の子 「おっ、このコーナーは開発途上国の市場の紹介だぞ。棚にずらりと並んだアイテムは、すべて現地で売られていたものなんだって」

女の子 「ミント、ジンジャー、ターメリック…。これらのハーブやスパイスは、アフリカ北西部のモロッコのものだね。砂漠気候の国で、料理には香辛料をたくさん使うのね」
男の子 「ひゃあ、これは、ロシアと中国に挟まれたモンゴルのおもちゃで、家畜のくるぶしの骨『シャガイ』だって。現地の人はこのシャガイを使って、占いやサイコロ遊びなどをするんだね」
女の子 「こっちのきれいな織物は、東ティモールの伝統工芸品『タイス』だよ。ええと、この国は、オーストラリアの北に位置する東南アジアの島国で、2002年にインドネシアから独立したばかりなんだって。知らなかったなあ」

3日本の食と世界のつながり

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女の子 「あれ、いきなり日本の話になったよ。そうか、日本は食料自給率が低くて、開発途上国からもたくさん食べ物を輸入しているからだね。途上国を支えることは、自分たちの暮らしを守ることにもつながるんだ」
男の子 「じゃあ、日本の食料自給率をここの資料で調べてみよう。むむむ、一日に必要なカロリーベースで考えると、2023年はたったの38%だったのか。これは問題だ!」
女の子 「たとえば天ぷらそばは日本の伝統食だけど、そば粉の自給率はたったの14%で、天ぷらに使うエビなんてわずか5%しかないのね。びっくり」
男の子 「そば粉は中国、エビはインドやベトナムなどから買っているのか。なのに日本は食べ残しも多いんだよね。反省しないとなあ」

発見食品を輸入できなくなると、
毎日の献立はどうなる?

 もしも輸入が止まったら、日本の食卓は大ピンチ! 毎日食べられるのは白米、サツマイモ、ジャガイモくらいで、卵は7日に1個、肉は9日に1回しか食べられなくなるんだ。そうならないためにも、ふだんから国産品を選ぶなどして日本の農業を支え、少しでも食料自給率を上げたいね。

25年2月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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