さっぴーの社会科見学へ行こう!
見た目や言語・宗教・習慣は違っても、わたしたちはみんな地球人。空腹や病気などに苦しむ人がいれば、手を差し伸べてあげたいよね。世界には、貧困をはじめとしたさまざまな問題を抱える国がたくさんあって、日本も支援を行っているんだ。東京の市ヶ谷にある「JICA地球ひろば」は、支援組織の代表格「国際協力機構(JICA)」の施設。活動内容や開発途上国(発展途上国)の実態を紹介して、国際協力の大切さを伝えているんだよ。
途上国の経済発展や福祉の向上のために、政府が行う援助や出資のことを「政府開発援助(ODA)」というよ。さて、日本がODAを開始したのはいつのことだと思う?
①1954年
②1967年
③1977年
④1992年

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「国際協力って、途上国の村に井戸を掘るとか、そういう支援活動のことだよね。今の日本は熱心に行っていると思うけど、①の1954年ということはないよ。だって、太平洋戦争が終わったのが1945年。そこから少なくとも10年間は自分の国の復興に一生懸命で、外国の心配どころじゃなかったでしょ」 |
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「確かに。復興の象徴といわれるのが1964年に東京で開催された第18回夏季オリンピック。外国の支援を始めたのは、そうやって国内に活気が戻ってからだと思うよ。だから、どんなに早くても、②の1967年より前ということはないんじゃないかな」 |
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「いやあ、すごいね。2人ともよく考えてくれてうれしいよ。確かに、日本が積極的に国際協力に励むようになったのは、1970年代に入ってから。でも、最初に行ったのは意外と早くて、1954年のことだったんだよ。だから正解は①なんだ」 |
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「えっ、終戦から10年足らずで? それは早いな!」 |
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「当時は日本もまだ支援を受ける側だったんだけど、このころから景気がぐんぐん良くなってね。戦後の賠償という意味も込めて、日本によって被害を受けたアジアの国々に技術を伝えたり、お金を払ったりしたのが、日本の国際協力の第一歩だったってわけ」 |
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「なるほど。支援の形もいろいろなのねえ」 |
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「そういうこと。じゃあ今日は市ヶ谷の『JICA地球ひろば』に行ってみよう。ここの運営元の『国際協力機構(JICA)』は、日本を代表する国際協力機関でね。館内には体験型の展示がたくさんあって、さまざまな国の人々の生活や社会問題を紹介しているんだよ」 |
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「知らない国のことも学べそうだね。楽しみだ!」 |
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