さっぴーの社会科見学へ行こう!
日本は自然災害が多い国。地震はもちろん、台風や集中豪雨による水害なども、たびたび、ニュースで目にするよね。埼玉県春日部市の地下に広がる「首都圏外郭放水路」は、水害を軽減するための巨大施設だよ。大雨が降ると、周辺のあふれやすい河川から水をいったん取り込み、大きくてゆとりのある江戸川へと流して、被害を防いだり軽減したりしているんだ。地下約50mにある6.3kmの放水路は壮大で、見学会は外国人観光客にも人気なんだよ。
大雨のとき、あふれた川の水を取り込んで、周辺の地域を洪水から守る首都圏外郭放水路。この施設が実際に使われるのは、1年間に何回くらいだと思う?
①3回
②7回
③11回
④15回
「これは水害用の放水路だよね。それなら一年を通じて使うわけじゃなさそう。だって首都圏に大雨が降るのは、大体、6月から10月の間でしょ。梅雨や台風の時期以外は、放水路の出番は少ないと思う」 | |
「確かに。となると、放水路が活躍するのは約5か月か。水害が起こるほどの激しい雨が降るのは1か月に1〜2回と考えると、年間で7回、つまり答えは②かな」 | |
「おっ、いい読みだね! 大正解だよ。水害を防ぎ、水運・かんがいの便を図るために、水をしっかりコントロールすることは、社会を安定させるうえでとても大切なんだ。この『首都圏外郭放水路』は、埼玉県の中川・綾瀬川流域を水害から守るために設けられた治水施設でね。地下約50mに建設されており、高さ18mの調圧水槽、深さ71mの立坑、内径10.6mのトンネルなどを備えた、世界最大級の地下放水路なんだ」 | |
「へえ、すごい施設なのね! でも、数字を聞くだけじゃどれくらい大きいのかよくわからないなあ。内部を見学することはできないの?」 | |
「ふふふ、そう言うと思ったよ。もちろん、見学は可能だよ。事前予約制で、四つのコースから選ぶことができるんだ。今回は、特に人気が高い『地下神殿コース』を予約しておいたよ。このコースは巨大な柱が立ち並ぶ調圧水槽の内部を巡るもので、いわば放水路見学の入門編なんだ」 | |
「地下神殿!? なんだか荘厳な響きだな。これは自分の目で確かめなきゃ!」 |
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