さっぴーの社会科見学へ行こう!
本にチラシにパッケージ。わたしたちの身の回りには、印刷物があふれているよね。これらは現在、コンピューターでデータを作るけれど、50年くらい前まではほとんどコンピューターを使わずに製造していたんだ。大手の印刷会社・大日本印刷が運営する「市谷の杜 本と活字館」は、そんな昔の印刷方式「活版印刷」を紹介する施設で、当時の様子を今に伝えているんだよ。
日本語で書かれた一般的な書物には、どのくらいの数の漢字が使われていると思う?同じ漢字は一つと考えるよ。
①約1000字
②約1500字
③約2000字
④約2500字
「小学校で習う漢字だけでも1000字はあったと思うよ。となると、1500字くらい?」 | |
「いや、わたしたちが知らない難しい漢字もたくさんあるから、2000字くらいは使うんじゃないかな」 | |
「残念! それよりさらに多い約2500字が正解。小学校で習う漢字は全部で1026字。大人も読む普通の本には、この1026字を含む合計2136字の『常用漢字』が使われていて、2500字くらいあれば、一般的な書物は作れる。ただし、これは最低限のライン。実際にはおよそ1〜3万字が使われているんだ」 | |
「えっ、いきなり増えるの!? どういうこと?」 | |
「人名や地名には、特殊な漢字も使うよね。たとえば、新しい1000円札に肖像が使われている北里柴三郎の『柴』は、人名としては使えるけど、常用漢字ではない。そんな漢字が書物にはたくさん使われているんだ。ちなみに、今はパソコンを使えば、どんなに難しい漢字でも、一瞬で画面に出して印刷できるけれど、昔は1文字ずつハンコのような『活字』があってね。これを手に取り、きちんと並べて、『版』と呼ばれるものを組み、それにインキを付けて印刷したんだ。この印刷方法を『活版印刷』と呼ぶよ。印刷所の職人さんは、使う活字が、棚のどこに入っているのかを把握していて、必要な活字を素早く取り出し、版を組んでいたそうだ」 | |
「すごいな! まさに職人技だ」 | |
「そういうこと。じゃあ今日は、『市谷の杜 本と活字館』に行ってみよう。ここは日本の総合印刷会社・大日本印刷の施設。実物資料を交えながら、活版印刷について紹介しているよ」 | |
「おもしろそう! わたし、本は大好き!」 |
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