受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

ペンギンヒルズ・プーズー

女の子 「ここは、緑豊かなペンギンの生態園『ペンギンヒルズ』。南米チリの島をモデルにしたエリアで、フンボルトペンギンを放し飼いにしているんだ」

男の子 「あっ、ちょうどランチタイムが始まるよ! ペンギンたちがよちよち歩きでプールサイドに集まってきた。みんな大興奮だな!」
女の子 「メニューはアジと栄養剤。飼育係さんが1羽1羽に食べさせつつ、マイクでペンギンについて説明してくれるのも楽しいね」
男の子 「ちなみにペンギンヒルズの手前には、チリのチロエ島とアルゼンチンに生息する世界最小のシカ、プーズーもいるね。なるほど、このシカは成長しても、体長70~83cmにしかならないのか。確かにミニサイズだ」

コウノトリ舎「こうのいけ」

男の子 「鳥のケージもいろいろと並んでいるぞ。その一つが、田んぼのような浅い池を備えた『こうのいけ』。ここは昔の埼玉の田園風景をイメージして造ったものなんだって」

女の子 「ケージの中では、ニホンコウノトリやタンチョウ、マナヅルなどが暮らしているよ。昔はこういう鳥たちが、田んぼの周辺で餌をとる様子が見られたのね」
男の子 「ええと、コウノトリは目の周りが、タンチョウは頭のてっぺんが、マナヅルは顔が赤いのか。よく見ると違いがわかるな」
女の子 「ケージのそばには屋根付きベンチがあるから、ゆっくり座って鳥たちの観察ができるね」

コアラ舎

女の子 「園内は北園と東園に分かれていて、オーストラリアの動物がいるのは東園ね。きゃあ、『コアラ舎』だ! 屋内展示場のユーカリの木の上では、コアラたちが寛いでいるよ」
男の子 「おっ、葉っぱを食べた。コアラの盲腸は2mもあって、これは栄養価が低いユーカリの葉を消化するために、必要な長さなんだって」
女の子 「屋外放飼場にはコアラのほか、ワラビーやナマケモノもいるのね。あ、ワラビー発見。これはオーストラリアの岩場にすむシマオイワワラビーだって」
男の子 「おわっ、びっくりした。木の枝には南米のフタユビナマケモノがぶら下がっているよ。動かないことで有名なナマケモノだけど、本当にぴくりともしないなあ」

カンガルーコーナー

男の子 「やったあ、カンガルーの放し飼いエリアだ! ここにいるのはオオカンガルーで、幅跳びなら、一気に13mくらい跳べるんだね」

女の子 「すごーい、目の前をカンガルーがぴょんぴょん横切っていくよ。来園者がよい距離感を保っているから、みんな伸び伸びと過ごしているね」
男の子 「そしてこの一画にあるのが…。じゃーん、『クオッカアイランド』だ! クオッカは公開時間が短いから、スケジュールを調べたうえで、園内をどう回るか考えたほうがいいね」
女の子 「うわあ、これがクオッカ!? 体重3~4㎏で、本当に小さいなあ。『世界一しあわせな動物』とも呼ばれているけど、それは口元がいつも笑っているように見えるからなのね。納得!」
24年7月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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