受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 しょうゆの歴史とつくり方を学べる キッコーマンもの知りしょうゆ館にやってきました!

キリンテラス・ハイラックス

女の子 「うーん、さすが郊外の動物園。広々として気持ちがいいね。まずは正門から入ってすぐの『キリンテラス』を見てみよう。ここは国内最大のキリンの屋内展示室なんだって」

男の子 「ひゃあ、本当だ、ガラスのすぐ向こうにキリンがいる! ここなら雨の日でもじっくり観察できるね」
女の子 「キリンは屋外の放飼場でも見られるよ。高い位置に吊られた餌かごに、長い首を伸ばしている。ふふふ、いっぱい食べてね」
男の子 「キリンテラスの前にも獣舎があるよ。これはアフリカにすむキボシイワハイラックスか。ネズミのようだけど、分類上はゾウに、骨格はサイに近いんだって。不思議な動物だね」

小動物舎ecoハウチュー

さっぴー

女の子 「こっちは小動物たちが暮らす『ecoハウチュー』だね。ネズミの仲間もたくさんいるから、この名前になったんだって。おもしろい!」

男の子 「最初は、主に昼間に行動して、夜間は休息する昼行性動物のエリアか。これは、砂漠にすむスナネコ。熱い砂の上を歩けるように、足の裏にも毛が生えているんだね」
女の子 「わあ、この毛糸玉みたいな動物は、アフリカのグンディだって。原始的なネズミの一種で、群れでくっついて生活するんだ」
男の子 「奥の暗いエリアには、主に夜間に行動する夜行性動物などがいるぞ。地中にすむ、ほとんど毛のないハダカデバネズミ、毒を持つレッサースローロリス…。珍しい動物がいっぱいだ」

発見日本の固有種 ・アマミトゲネズミ

 鹿児島県の奄美大島は、貴重な固有種だらけの島。この4月から「ecoハウチュー」で展示を開始したアマミトゲネズミも、奄美大島にしか生息していないんだ。夜行性で、柔らかい毛に交じって、トゲ状の太く硬い毛も生えているのがポイントだよ。

マヌルロック

男の子 「わーい、今度はマヌルネコだ! もともとこの種は、モンゴルやネパールといった乾燥した土地の岩場にすんでいるのか。だから屋外展示場も、岩っぽい造りなんだね」
女の子 「見て、長い毛がみっしり生えていて、全身もふもふだよ! これくらい毛が厚くないと、故郷の凍てつく冬は越せないってことね」
男の子 「むむむ、耳の位置も普通のイエネコとは違うな。頭の低めの位置に付いているから、顔が横長の楕円形に見えるよ」
女の子 「えっ、マヌルネコはネコ科で最古の種といわれているの? 約600万年前にはすでに地上に存在していて、当時からほとんど姿が変わっていないんだ。すごい生命力だなあ」
24年7月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
|2|

ページトップ このページTopへ