受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 日本の光学機器の歩みを学ぶ ニコンミュージアムにやってきました!

光と精密、100年の足跡

男の子 「ミュージアムはニコンの本社ビルの一角にあるんだね。内装は黒がメインで、高級カメラのような雰囲気でかっこいいな」

女の子 「最初のゾーンはニコンという会社の歴史がテーマね。壁に100年間のトピックスが書いてあるよ。へえ、会社の設立には、三菱財閥の4代目総帥・岩崎小弥太もかかわったんだ」
男の子 「ニコンといえばカメラだけど、当初は双眼鏡などがメインだったのか。1948年に、初めて小型カメラ『ニコンI型』を発売して、その性能で世界に認められていったんだね」
女の子 「見て、奥に巨大な水晶のようなものがあるよ。これは半導体を作るときに使うレンズの素材で、合成石英ガラスというんだって。光を99.5%も通すなんて、すごい透明度!」

映像とニコン

女の子 「わあ、こっちの壁は歴代のニコンのカメラでいっぱいだ! 初号機の『ニコンI型』から、ミラーレスの最新デジタルカメラまで、約500点が年代順に並んでいるよ」
男の子 「これは1959年発売の『ニコンF』か。レンズ交換式の一眼レフの名機で、報道関係では世界的な定番カメラだったんだ」
女の子 「この真っ黒な『ニコンフォトミックFTN NASA』は、アポロ15号で一緒に月に行ったモデルなの!? ボディーが黒いのは、宇宙船の計器にカメラが写り込むのを防ぐためなんだって。納得」
男の子 「ゾーンの一角では、ニコンの初期の逸話も紹介しているね。この人がドイツ人技師の一人、ハインリッヒ・アハト氏か。彼の技術がニコンのベースになったんだ」

発見昔のフィルムカメラは手巻き式

 フィルムカメラの操作は手作業が基本。最初のころは、写真を1枚撮るごとに、本体のフィルム巻き上げレバーをスライドさせて、1コマずつフィルムを巻き取っていく必要があったんだ。館内では古いカメラにも触れられるので、感触を確かめてみて。

200インチ大画面シアター
さっぴー

男の子 「わーい、大型のシアターを発見。ここには200インチのスクリーンと、4Kプロジェクターが備えてあって、ニコンのレンズで撮った高画質映像が見られるぞ」
女の子 「映像は全部で8本あるのね。日本の四季や美しい風景をテーマにしたものが多いよ。どれも5分程度の長さだし、気軽に楽しめるね」
男の子 「おおお、このドローンで富士山を撮った映像なんて、本当にきれいで爽快だよ。裾野から頂上まで、まるで鳥になったような気分でたどっていける」
女の子 「このシアターのほか、館内には大型の液晶モニターも置いてあって、そこでも自由に4K映像が見られるのね」
23年10月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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