さっぴーの社会科見学へ行こう!
「ニコン」といえば、日本を代表する光学機器メーカー。カメラ、デジタルカメラをはじめ、顕微鏡や望遠鏡など、レンズに関連したさまざまな製品を世に送り出しているんだ。品川にある「ニコンミュージアム」は、そんなニコンの企業博物館だよ。館内には歴代製品などがずらりと並んでいて、ニコンの足跡をたどりながら、日本の光学機器の歩みを学べるんだ。
写真用レンズをはじめとする日本の光学機器は、どこの国の技術を参考に開発されたと思う?
①イギリス
②ドイツ
③アメリカ
④スイス
「光学機器とは、光の性質を利用した機器の総称で、レンズを利用したカメラや、顕微鏡などのことをいうよ。日本に写真が伝わったのは幕末だけど、精密ということもあって、しばらくはカメラなどの光学機器は輸入に頼っていてね。国産のレンズの研究が始まったのは大正時代に入ってからなんだ」 | |
「へえ。当時の日本は、各国から技師を招いて、鉄道や自動車など、近代的なものの作り方を教わっていたよね。写真用のレンズも、そのうちの一つだったのかな。そうすると、やっぱりイギリスかなあ。何といっても、イギリスは産業革命が始まった国。新しい技術のほとんどはイギリスで生まれ、世界に広がったんじゃないのかなあ」 | |
「意外にスイスかも。時計をはじめ、精密機器の製造が盛んだし、光学機器にも強いんじゃない?」 | |
「2人とも目の付けどころはいいね。でも、実は日本の師匠となった国は、光学機器の製造に定評のあるドイツなんだ」 | |
「ドイツか。確かに、ドイツは自動車でも有名だし、技術力が高いイメージだよね」 | |
「実際、ドイツには世界的なカメラメーカーもあるしね。日本は大正時代にレンズの国産化を試みて、1917年に『日本光学工業』という会社が誕生。その4年後にドイツ人技師を招いたんだ。ちなみに、この会社が今のニコンの前身だよ」 | |
「ニコンって100年も前からある会社だったんだ!」 | |
「そうだよ。それじゃ、今日はニコンの企業博物館に行ってみよう。ここはニコンの歴史・製品・技術を紹介する施設でね。日本の光学機器の発展もたどれるんだよ」 | |
「じゃあ古いカメラも見られるよね。楽しみ!」 |
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