２月２日午後７時、私は憧れだった豊島岡女子の合格発表を姉と一緒に見た。その時、私の心には何とも言えない達成感と嬉しさが込み上げた。長かった私の受験生活が一番理想的な形で終わったのだ。
　私が豊島岡を第一志望にしたのは５年生の頃だ。訪れた学校の中で一番魅力的だったからだ。その後は一途に勉強をした。しかし、少し中だるみがあり、６年生の春にクラス落ちを経験した。このままではまずいと、基礎を中心にやり直したことでまた普段のクラスに戻れた。豊島岡志望ではあったが、ＳＳ特訓は桜蔭コース。豊島岡の合格を確実にするためとの判断だった。第１回サピックスオープンでは何と上履きを忘れてしまい、父のスリッパを履いて受けることになり、思うような結果を得られなかった。過去問では苦手だった国語も、得意だった算数も難しく感じてしまい、あまり点数が取れなかった。そこで次のことを繰り返しやった。

●ＳＳの授業の復習＆直し

●国語の選択肢に線を引き本文と見比べる

●平面図形や立体図形の問題を過去のテキストから探し何度も解く

●「コアプラス」や理科資料を毎日見る

●年号や公民などのカード

　そのおかげで次からのサピックスオープンでは成績が安定し、合格可能性80％が取れるようになった。
　そして迎えた受験シーズン。１月は初めての受験で少し緊張したが、普段通りの力を出せ、２校とも合格。２月受験では２日の豊島岡に集中するため、１日は桜蔭ではなく、吉祥女子を受験。そこで自信がつき、２日に大本命である豊島岡に臨むことができた。が、算数の手応えがなかった。過去問では取れていたのにショックで、次の日も受験するつもりで、帰って演習問題をやっていた。そして、迎えた合格発表。なんと！ 私の番号がありました。「番号あったよ」とリビングに行くと、母は号泣しました。
　受験生活を支えてくれた親や先生には感謝しかありません。有難うございました。後輩も頑張れ！