受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 桜蔭中学校

諦めないことの大切さ

M.Kさん

 2月2日の14時、画面に桜が咲いていた。人生で一番嬉しい瞬間だった。
 私がサピックスに通い始めたのは3年生の夏期講習。その時は授業が楽しいから通うという軽い気持ちだったが、一応最上位クラスをキープしていた。
 成績に異変が起こったのは5年生の秋頃。成績はどんどん下がりスランプに陥る状況が続き、6年生も半分が終わろうとしている。そんな中私は桜蔭の文化祭を訪れ、管弦楽部の演奏に感激した。そのため、志望校を変えずに頑張ろうと決意した。
 しかし過去問ではなかなか点数が取れない。学校別サピックスオープン(SO)では合格可能性80%を超えているのに…。そのため、積極的に質問教室を利用して、過去問や授業で分からなかったところを一つずつ解消していった。
 また冬期講習や正月特訓では得意科目は上位を取るように心がけ、算数では1位を取れたこともあった。
 このように順調にペースを取り戻しつつあった1月、国語の演習の得点が30点台を連続して取ってしまった。その後は国語の以前やった過去問をひたすら解いて自信をつけるようにした。おかげで入試の2日前には本当に自信が持てるようになった。
 入試当日、1教科目の国語では時間も余り、自信のある解答を作ることができた。このまま順調にいけばもしかすると合格できるのではと思えたほどだった。他教科もある程度でき、自信に満ちあふれた顔で桜蔭中学を出ることができた。
 合格発表を見る時は絶望的だった。30分間、他校の結果を見て番号がない、つまり不合格だったからだ。次に見た桜蔭の合格は私にとって心から嬉しいものだった。
 算数ができず無理だと思っていた19時豊島岡の発表。結果は合格。これにて私の中学受験は終了した。
 受験生の皆さんへ。成績がのび悩む時期もあると思います。でも諦めずに頑張り続ければ合格を勝ち取ることができるので、最後まで頑張ってください!

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