僕は１年生の時に入室した。初めは勉強が好きで、楽しく勉強するために通っていたのだが、学年が上がり、「受験」とは何なのか分かるにつれて「開成」という目標が見えてきた。しかし、算数の勉強を少し怠ったことで５年生になった時から１番上のコースと２番目のコースを行き来するようになった。反省し算数の基礎を徹底的に復習して、弱点を克服して６年に繋げていった。
　そして、ついに受験１校目。好感触であったが、結果は合格ながらも点数は不本意。２校目では算数の時間配分に失敗し、大量失点によって不合格。今まで経験したことのないミスだったので、かなり落ち込んだ。
　２月１日、本命の開成中学校。緊張するかと思いきや、逆に気持ちが吹っ切れて、手ごたえはあった。合否発表がないまま、２月２日、聖光学院中学校を受け、こちらは合格を確信した。そしてそのまま２月３日に筑波大学附属駒場中学校も受験し、こちらはまあまあの出来だった。筑駒の帰り道で開成と聖光の合否確認。聖光はやはり合格していたが、残念なことに開成は不合格。僕はショックのあまり気絶し、気がついたら家の前にいた。聖光にも憧れていたが家から遠く、家族で話し合って本郷中学校を受験。家に帰り、筑駒の結果を見た。結果は不合格。僕は絶望した。その後見た本郷の結果は、合格。悩みに悩んだ結果、僕は聖光にいくことを決意し、家族にも理解してもらえた。
　進学の準備を進めていた時、母の携帯に一本の電話が入った。その内容は、筑駒、繰り上げ合格。母は号泣、僕は呆然。こうして、僕の受験は終わった。
　最後に。僕が最後まで努力できたのはサピックスの先生方のお陰です。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
　受験生の皆さん。勉強は努力がそのまま結果になる「競技」です。努力を惜しまず、わからないものは恥ずかしがらず先生に質問して下さい。合格を祈っています！ 頑張って！