受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 早稲田実業学校中等部

王政復古の大号令

K.Yさん

 受験生活をふり返ってみると、大変な一年間だったと思います。
 六年生の九月ごろ、自分ははじめて「自分は受験をするんだ」という意識が芽生えはじめました。そのころの偏差値は40台前半程度で30にはいかないけれど50はほど遠いものでした。十二月下旬までは楽しくテレビを見たりして、受験生とは思えないような生活をしていました。そこでむかえた一月十日の最初の中学受験。見事に合格しましたが、十一日に行った二つのテストは両方とも不合格で「やはり自分は偏差値40程度の人間なのか」と思い、「もっと努力しなければ」とも思うようになり、受験生としての生活を送ることとなりました。(早起きだけは苦手でした)そこで、千葉県の入試にいどみます。実際には、四校も受けて一校しか受からないという悲しい結果となってしまったけれども、自分の偏差値ではとどきようのない学校が受かり、大興奮しました。今でもなぜそのように考えたのかわからないけれど、偏差値が非常に高い(自分にあと一年あっても届くかわからないほどの)学校を申し込みました。(まさか受かるとは思いませんでした)
 そのような話は置いといて、自分のギリギリの受験勉強をくわしく伝えます。本当にあと五日や四日程度しかなかったので苦手分野を完全に捨てて、得意分野(好きな分野)ばかりを猛勉強しました。
 受験当日に関しては、よくいろんなところでみるような「キソトレを解きましょう」などをきちんときいてキソトレを解いていきました。受験時に関しては、自分は緊張というものを知らないので、とりあえず「しょせんは入試だ」とか、「どうせ受からないし」などネガティブなことを考えていれば絶対に(たぶん)緊張しません。(実際に自分はネガティブなことを考え続けて合格を勝ち取りました)
 最後に、勉強する気のない受験生(偏差値が低くてあせっている受験生)へ。誰でも努力が実るわけではないです。上の人のたぶん一割は成績が下がります。あなたたちには僕とはちがって時間があります。自分の得意分野をてってい的にみがき上げましょう。偏差値なんてしょせんはおまけ。勉強時間より大切なのは勉強の“質”。これを心に留めて、合格を勝ち取りましょう。あともう一つ、過去問を受験間近に見るのは時間のむだです。みなさんも「命よりもゲーム」といっている僕のまねをしないで時間を有効活用し、(しなかったら後悔します)勉強の“質”を大切にしましょう。……自称受験生より。

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