受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 洗足学園中学校

あきらめない心

S.Sさん

 心臓がバクバクしている。怖い。時計が午後9時を知らせる。ページを開く。鼓動が速い。そこには赤く小さな文字で書いてあった。
 「合格、おめでとうございます」
 家族みんなが叫んだ。私は泣いていた。第一志望校に合格できた。「嬉しい!」

 2月1日に私はフェリスを受けていた。手応えはとてもあった。次の日はチャレンジ校の洗足。しかし洗足の国語では過去問でもなかったくらいのミスを犯してしまった。休憩時間中、私は校庭を眺め思った。「やはり私には無理なのだろうか」。次の瞬間、1月31日に読んだ受験体験記にあった言葉「あきらめない心」が脳裏に浮かんだ。
 そして算数の試験が始まった。私は手が止まらなかった。解けない問題がない。とにかく楽しかった。失いかけた自信を完全に取り戻すことができた。理科・社会も最後まで粘った。感触は悪くない。洗足の試験に後悔はない。その帰り道、母から告げられた。
 「フェリスはだめだった」
 涙が出るというよりも困惑した。事実が受け止められない。洗足の合格発表を見るのが怖くなり、先が見えなくなった。そんな心境の中、合格発表の午後9時を待った…。

 私が洗足合格の学力を得るに至った勉強面での取り組みは、特に以下の3点だ。

①5年生の夏から自分の好きなこと全てを封印したこと

②何事もポジティブに考え、塾をとにかく楽しんだこと

③新6年生の2月からほぼ毎回質問教室へ行って疑問点をなくしたこと

 洗足の自己採点をした結果、質問教室で一番聞いていた算数と理科が平均点を大きく上回っていたことがわかった。

 サピックスの先生方、私を合格に導いて下さり、本当にありがとうございました。そして受験生の皆さん、「あきらめない心」を忘れないで頑張ってください。

 前の体験記 | 女子校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ