受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 筑波大学附属中学校

ゆるふわ受験の終わり

N.Mさん

 ネットで合格の文字を見た時、嬉しくも信じられない気持ちでいっぱいでした。なぜなら、私のゆるふわ受験生活が終わり、本気で合格したいと強く願うようになってから、わずか3週間の出来事だったからです。
 そう、私は滑り止めとして受けた栄東に落ちてしまったのです。その時初めて塾の偏差値がそのまま合格には結びつかないということを身をもって知りました。私は死に物狂いで勉強し、その2日後の浦和明の星は何としてでも合格したいという強い強い思いをもって受験に臨みました。結果、合格した時は跳び上がって喜びました。
 私が本当に行きたいのはあくまで2月に受ける女子学院、渋渋、筑附の3校。そこからの3週間、私が一番苦手だった社会を最後に叩き込みました。コアプラス、正月特訓の入試直前重要テーマ、SS特訓の単科の社会などを毎日やりました。私は昔から社会をほとんど勉強しておらず、偏差値38を記録したこともありました。そんな私でも社会に少し自信が持てるようにさせてくれたSSの単科は偉大です。地理・歴史・公民を総復習総暗記し、最後のほうの平常授業では、勉強をしなくてもかなり点が取れるようになっていました。
 2月1日、女子学院を受ける日は、「自分にできることは全部やった」という気持ちから、緊張せずに試験を受けることが出来ました。2日目の渋渋は残念な結果でしたが、試験後に女子学院の合格を聞いた時は、嬉しい気持ちと信じられない気持ちでいっぱいでした。
 3日目の筑附。女子学院に合格したこともあり、自信満々で試験を受けたところ、何と合格。今でも驚きが隠せません。
 私に挫折と喜びを教えてくれた中学受験。もし栄東に受かっていたら違う結果になっていたかもしれません。最後まで私を支えてくれた先生方や周囲の人たちにもとても感謝しています。
 子供が本気になってから受験は始まります。皆さんも諦めずに頑張ってください。

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