受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

志望校・熱望校とは?

A.Oさん

 私の第一志望校(熱望校)が決定したのは6年生の12月、本番まで残り60日を切った頃だった。それまで私は、志望校にとても悩んでいた。志望校候補の文化祭に足を運んでみても、学校見学会に行ってみてもしっくりこない。そんなことを繰り返しているうちに、6年生になっていた。なんとか第一志望校を2校に絞ったが、決定できない。迷い続けていた。1日ごとに志望校が変わるような状態だったため、「志望校ってこんな感じで決めていいのかな……。熱望校ってマンガとかドラマにしか存在しなかったのでは?」と思い始めていた。
 転機は6年生の11月。母が、前受け校として渋幕の過去問を買ってきたことだった。前受け校として。しかし私は、過去問を解いた1回目で「ここを本命にしたい」と強く思った。自分でもびっくりしたが、渋幕の問題は解いていて楽しかった。私の実力の少し上にレベルが設定されていて、強敵と立ち向かった時のような高揚感を感じ、その後仕留めてやる!という闘志が湧き上がってくる。「実力を測るための試験」ではなく、「純粋に勉強を楽しんでいる人にマッチした問題」な気がした。私が苦手とするストレートに知識をたずねる問題は少なく、思考問題がどの科目でも大量に問われる。渋幕の問題は楽しい上に、自分との相性も良い。やっと理想の学校を見つけた気がした。「試験問題はその学校の最初の授業」と先生から聞いていたし、きっとここに行ったらワクワクする授業が受けられるに違いない!と感じた。渋幕の過去問をやり始めた日から、志望校は「渋幕」で本番までぶれることはなかった。今までとは別人のような集中力で問題に取り組む中で私は、「熱望校って本当にあったんだ…」と実感していた。

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