受験には、何が必要なのでしょうか。僕はたくさんの知識だけではなく、自信も必要だと思います。僕の場合はその自信は友達からもらいました。
　ただ、サピックスに入ったばかりの４年生の頃は、まさに知識だけが重要であると思っていました。
　そんな考えを変えてくれたのは６年生から始まった土曜特訓やＳＳ特訓です。今まで自分ひとりでひたすら勉強して知識の習得や思考力を鍛えてきました。他のひとたちの成績は気にもしていませんでした。
　土曜特訓やＳＳ特訓では志望校別のクラスになり、毎週の授業内テストの点数で席順やクラスが変動するという公開処刑＆下剋上が始まりました。
　それはもう大変です。そのクラスで一緒だった友達に対してライバル意識が芽生えるのと同時に、一緒に頑張る仲間意識も芽生えました。その友達は、家庭学習やテストによって疲れていた僕を精神面からサポートしてくれました。こんな問題も解けるのかと尊敬したり、この問題は友達は不正解だが僕は正解だと自信をつけたりする、良いライバルになりました。塾の休みの日にはお互いに苦手な教科を教え合いながら勉強をした日もありました。
　そんなこんなで迎えた入試本番。僕の第一志望校である聖光学院の試験では、僕は不合格で友達は合格でした。暫く落ちたショックで呆然としていましたが、先生の励ましの言葉をいただき、第二回試験がある、次こそは受かってやろうという心構えになりました。だけど、そんな自信も聖光学院の門に立ったら揺らいでしまいました。そんな時、ライバルの友達は受かった、僕も受かってみせると自信をつけて、気合いを入れて問題に挑みました。すると、結果は合格。嬉しさで胸がいっぱいになりました。
　自信はとても大切です。勿論、自信だけではどうにもならないので知識もつけてください。
　みなさん、良い受験になるよう頑張って下さい。