受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 開成中学校

偏差値50.0からの挑戦状

K.Fさん

 2024年2月3日12時。僕は海城中学校で理科の問題に向かっていたが、全く問題が頭に入ってこなかった。なぜならその瞬間、第一志望開成中学校の合格発表が行われているからだ。
 結果は第一志望開成中学校を含む、受験校全てに合格をして僕の中学受験は終わった。

 サピックスに入室したのは4年生の夏期講習からだった。入室時の偏差値は50.0。
 そのときは先生方も親も僕自身も誰一人として僕が開成中学校を目指し、合格するとは思っていなかったと思う。その日から僕の偏差値50.0からの挑戦が始まった。

 サピックスのカリキュラムは定期的に何度も同じ単元が少しずつパワーアップして出てくるスパイラル方式なので、授業に必死に食らいついていくことでどんどん成績は上がっていった。
 4年、5年の間は「こんなものでいいか」と気を抜いてマンスリーでコースダウンすることもあったし、悔しくてしっかり頑張れば表彰状をもらってコースアップすることもあった。
 母は僕のテストの点数が良くても悪くても「頑張ってるね」といつも笑ってくれたのが有り難かった。

 志望校を開成中学校に決めて本気で目指し始めたのは最上位コースで安定した6年生になってからだった。それからは得意の算数を武器にしようと平常授業や土特テキストだけでなく、「中学への算数」や算数オリンピックにも取り組んだ。算オリでは念願だったファイナルに進むこともでき、自信につながった。

 SSはとても楽しかった。同じ志望校を目指す仲間はみんな友達であり良きライバルで、全員で一緒に進学したいと本気で思って取り組んだ。「一緒に学ぶ仲間の力がサピックス生の武器」と聞いたが、まさにその通りだった。みんながいなかったら乗り越えられなかったと思う。

 これから志望校を目指す皆さん、今の成績が良くても悪くても最後まで諦めず挑戦し続けることが大切です。
応援しています。

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