受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 桜蔭中学校

娘を桜蔭に必ず合格させたい方へ

C.Nさん お子さんの名前 Mさん

 この度、娘は有難いことに桜蔭に正規合格することができました。しかし、SAPIXでの成績は良いとは言えず、娘にとって、正に薄氷の上を歩くような3年間だったことでしょう。6年生最後のマンスリーテストは真ん中よりやや上のクラスでのフィニッシュとなりました。また、模試での桜蔭合格可能性は最高で30%。3年間で上位クラスに在籍したのはたった2回だけという有様でした。
 では、桜蔭合格者らしからぬ成績推移だった娘が何故、桜蔭に正規合格できたのか?いくつかの要因を列挙できると思います。
 まず、第一に最後まで桜蔭を受験するという旗を降ろさなかったからだと考えます。桜蔭入試の実質倍率は例年約2倍。桜蔭受験者の中で平均点さえ獲得できればいいと開き直る、一定の楽観主義も必要だと感じます。
 第二に、6年生の3月頃から妻が娘の算数の勉強をみるようになったことです。妻は授業で扱った問題の解説動画を全て視聴し自分でも解くなどして理解し、一方的に解説するのではなく出来る限り娘が自身の思考で解答に辿り着くように指導していました。手間がかかるし、困難な作業だったと思いますが、諦めることなく、粘り強く取り組んだ妻は立派だったと感心しています。この場を借りて、賞賛の拍手を贈りたい。
 第三に、やはりSAPIXの教材(特にSS桜蔭)、そして、指導する先生方の熱意だと言えます。6年生の秋時点で桜蔭の過去問の算数15点だった娘が、桜蔭入試本番では自己採点で4科目合計6割は超えていたので、SAPIXのカリキュラムや先生方の手腕は素直に信頼に値すると実感しています。
 第四に娘本人の奮闘です。年が明け、1月はずっと小学校も休んで、一日10時間以上勉強していたと思います。遊びたい盛りの6年生が勉強に没頭するのは本来なら大変苦痛なはずですが、幸い我が家ではスマホもゲームも現在に至るまで一切買い与えず、テレビも殆ど視聴させない生活を過ごしてきたことも奏功したのかもしれません。
 それでは、父の私はこの3年間何をしていたか申しますと、片道徒歩で約25分もかかる通塾の道のりを必死に送迎しておりました。特に今年度は2学年下の息子も4年生になり、終了時刻が1時間ずれる姉弟を送迎すべく、遠い道のりを徒歩で1日3往復したことも今となっては大変良い想い出です(笑)。本当は「おっさんは死なず、ただ消え去るのみ」といきたいところなのですが、息子の受験が残っているため、そうともいかないところが辛いところです。
 最後になりますが、SAPIXの先生方、どうもありがとうございました。

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