受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 鷗友学園女子中学校

SAPIXについて行けば大丈夫

S.Kさん お子さんの名前 Rさん

 娘は新4年生からSAPIXに入室しました。3年間の在籍中、3科目は概ね安定している中で常に足を引っ張っていたのが算数でした。授業の内容を十分理解できずに帰宅して、家で改めて親子で勉強する日々でした。しっかり身につくほどの演習量もこなせず、マンスリーテストで問題の前半から間違えることが多く、不安を抱える日々でした。算数と他教科の差が偏差値で10以上も開いたまま6年生の後半になった頃、算数の力を少しずつ確かなものにしてくれたのが基礎トレでした。4年生の頃からずっと基礎トレを毎日するよう言ってきたのですが、やったりやらなかったりを繰り返していたのです。6年生の夏休み後に、先生から「これからの基礎トレは、今まで以上に、必ずやるように」とお話があり、ようやく毎日取り組むようにしたのです。入試問題でも半分くらいは基礎トレのような小問であることが多く、それを落とさないことの大事さを、過去問を解き始めるとますます痛感しました。最終盤にきて算数で大きく足を引っ張らなくなると、4科の成績が安定するようになりました。
 志望校選びのスタートとなったのは、5年生の5月に伺った東京私立中学合同相談会です。女子校、共学校問わず多くの学校の先生とお話しする中で、私たちが好ましい印象を受けたのは、女子の伝統校でした。「どんな子にも居場所がある」「友達の長所を認め褒め合うことができる」そんな文化が共通して根付いているように思い、娘に合っていると感じたため、それから女子の伝統校を中心に検討することとなりました。気になった学校は、行ってみなければわからないことがあると思い、説明会や文化祭に訪問させていただきました。そうして受験を決めた学校は全て、どこに決まっても喜んで通いたいと思う学校ばかりとなりました。第一志望はありましたが、チャレンジ校、安全校とあまり意識することなく、「行きたい学校」を受けると思えたこと、それが安定した気持ちで本番期を迎えることができた大きな要因だったと思います。
 直前期には各教科ともこれまでのまとめや演習中心の授業となったため、家庭でもいつも通り授業の復習をする日々を過ごしました。学校にも通い、特別な学習は何もせず、睡眠を十分とることを心掛けました。SAPIXのカリキュラムについて行っていれば、この時期には既に本人の実力となっており、バタバタと暗記物を覚えなおすというようなことも必要がなかった印象です。本番の日を元気に迎えることができたのが親としては何よりもありがたかったことで、結果出願した学校全てから合格をいただき、最高の形で受験を終えることができました。
 SAPIXでの勉強はもちろん大変ですが、決して受験のためだけのものではなく、今後の勉学の基礎となるものと感じています。本人も学ぶことの喜びを感じ、楽しく通っておりました。先生方、関係の皆様方、有意義な3年間をありがとうございました。

 前の体験記 | 女子校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ