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娘に見せてもらった世界とプレイリスト
S.Kさん ●お子さんの名前 Sさん
我が家の中学受験は、小学受験で全て抽選に漏れてしまい試験を受ける事なく終わってしまった事が始まりだと思います。
小さな体でドリルを頑張っていた娘に申し訳ない思いと勉強習慣を保ったまま先に進んで欲しい思いで、中学受験塾を選ぶことにしSAPIXに2年夏から通う事を決めました。それはそれは毎回楽しく通塾していましたが、4年になると競争も勉強も大変になり、普通の小学生になりたい、塾を辞めたいと言う事も多くなりました。その都度、もう少し考えてみようかと提案し様子を見てというのを繰り返した日もありました。しかし、学校訪問が増えた頃にはそんな気持ちも薄れていったように思えます。きっと一緒に切磋琢磨できる仲間たちとの絆ができたのでしょう。
志望校の決定には、当初偏差値帯でどこを受けたら良いのかを考えてしまって、受験校が全く定まりませんでしたが、ある日娘が楽しめる場所を軸に考えた時に決定、最終的に第一志望群は、傾向の違う3校になってしまい本人も対策が大変だったと思います。そして、6年の夏休み以降は、本当に忙しく小学校行事・土曜授業・説明会・文化祭・入試説明会などで土特に行けない日も何日もあり、体力自慢の娘も流石に疲れていました。
12月サピックスオープン以降は、通常のおやつに加え、エネルギーゼリーを持たせて集中力維持に向くかどうか試したりしました。また、娘に私ができることは何か? と聞いた時に「お腹を満たして欲しい」という面白いリクエストをもらったので、お弁当作りや食事作りに注力したので、食費が上がってしまい大変でした。都立入試の際は水筒以外の飲食禁止でエネルギー切れを心配し、どうしたら良いか切実に悩みましたが、小さい水筒を用意しココアを甘めに作り持たせることにし、校舎に入る前にゼリー飲料を飲んでもらい、無事試験を終わらせる事が出来ました。
また本番への送り出しには、言葉では上手く伝えられない気がして、娘への応援ソングプレイリストを作って1月にプレゼントしました。娘自身もお気に入りの曲を追加して、塾に行く時や試験に行く時に聴いていました。
いつしか娘への応援ソングは私の応援ソングにもなり、そのプレイリストを聴きながら合否の読めない2日の結果を見た時に、独り喫茶店で静かに大泣きした事は、一生忘れません。
以前私は、中学受験というものは個人戦だと思っていましたが、そうではなく団体戦に似ているなと今は思います。SAPIX校舎で先生方をはじめ、共に頑張った仲間たちがいたからこそ、最後まで走り抜ける事が出来ました。本当にありがとうございました。
最後に、自分で行きたい学校を見つけ合格し進む道を決めた娘は、最高にかっこいいと思いました。これからも、かっこいい娘でいてくれたら嬉しいです。
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