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進学校 ▶ 渋谷教育学園幕張中学校
中学受験を通じた成長の軌跡
M.Yさん ●お子さんの名前 Rさん
3学年上の兄に続いてのSAPIX通い。親にとっては2回目の中学受験で、受験の道のりはある程度わかっていたものの、兄弟で性格が全く異なり、最後まで試行錯誤の連続だったように思います。
4~5年生の頃は、精神的にまだ幼いのもあり、間違いを素直に受け入れ、地道に復習を繰り返すことに前向きになれない様子でした。当時、父母で教科を分けてフォローしていましたが、家族相手に甘えが出てしまい、何かのきっかけでテンションが下がってしまうと持ち直すまでに数時間。言い合いになったことも数えきれません。受験全体を通してモチベーションコントロールがテーマだったかもしれません。
6年生になり、目標校に兄が通う最難関校を自然と選びました。目標が定まったとは言え、マイペースなのはしばらく変わらず。意識が大きく変わったのは、9月にSS特訓が始まってからでしょうか。お友だちと切磋琢磨する中で自覚も強まり、家でも黙々と机に向かう姿が見られるようになりました。
学習については、特に算数の得点力を伸ばし、最難関校で出されるような難度の高い問題にいかに喰らいついていくかが大きな課題でした。限られた時間の中で、SAPIXで出された課題と過去問をコンスタントにこなし、すき間時間に夏期講習のテキストを少しずつ再復習するなど、基礎力固めに力を入れました。また、受験直前は、SAPIXの先生に相談し、受験校の傾向を踏まえて図形対策に重点を置くことに。授業で取り組んだプリントを繰り返し解き直しすることで問題への対応力、自信を積み上げられたと思います。
心身ともに良いコンディションで受験日を迎えられましたが、2月2日の夜、布団に入った息子が思わず弱音を口にしました。翌日に2校の結果が出る中で、試験を受けなければならないという状況。我が子が大きなプレッシャーと戦い続けていることを改めて実感し、寝顔を見ながら涙が止まりませんでした。
3日の早稲田中受験が終わった後、1日の最難関校は残念ながら結果が出なかったこと、2日の渋幕中は合格したことを伝えました。目標に届かず残念な思いはありつつも、枠が少なく難しいと思っていた渋幕中に合格できたことに何よりほっとした様子でした。そして早稲田中も無事合格。両校とも魅力的な学校ですが、息子の意志を尊重し渋幕中への進学を決定。3年強の中学受験生活を終えました。
小さな背中に重い荷物を背負ってSAPIXに通ったこと。遊びたい気持ちをぐっとこらえて机に向かったこと。緊張、プレッシャーを乗り越え試験会場に向かい、全力を出しきったこと。結果を受け止め、前を向いたこと。全て、中学受験を通じた成長の軌跡だと思います。目の前に広がるのは自分で切り開いた道、可能性は無限大に広がっています。中学受験を乗り切った経験を糧に、中高生活を思う存分楽しみ、充実した日々を送ってほしいと思います。
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