受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 東京都立小石川中等教育学校

自ら気づいた、学ぶことの面白さ

Y.Fさん お子さんの名前 Kさん

 振り返ると通塾を開始してからの3年も、入試もあっという間でした。しかし、その間に娘はたくさんの学びだけでなく、考え抜くことの面白さやその先にある喜びを知り、大きく成長していました。そのことを強く感じたのは6年生の夏休みでした。覚悟していた以上に、6年生の夏期講習は内容も量もハードなものでしたが、7月の組分けテストで上手くいかず涙した娘は「元のクラスに戻れるように頑張る!」と宣言し、弱点分野に徹底的に向き合いました。私がやったことは「理科のプリント全部もう一度やるから裏面コピーして」「算数のこのテキストナンバーを出しておいて」など、指示されたコピー取りとテキスト整理くらいでした。この時期の頑張りは秋以降、本人の手ごたえとして実感出来たようです。マンスリーテストは毎回緊張し、クラスのアップダウンは最後まで続きましたが、自らの学びスタイルを築きはじめた娘は、1回のテスト結果に一喜一憂せず、入試が終わるまで淡々と貫き通しました。

 親の私はというと、なるべく顔には出さないようにと心がけつつも、組分けテストやマンスリーテストは「緊張しないで普段通りできているかな…」と毎回心配でした。そして、我が家は私立と都立の併願で、サピックスでも少数派の受験スタイルでしたので、併願する場合の秋以降の過去問への取り組み方や勉強方法なども気をつかいました。しかし、担当の先生から「基本的に必要な学びはどの学校も同じで、アウトプットのさせ方に学校の特色が出ます。適性検査もそれだけのこと、過去問で形式に慣れておけば大丈夫です」とのアドバイスをいただき、この選択でいこうと自信を持てました。また、過去の受験体験記で同じように私立・都立を併願された親御さんの記事は何度も何度も拝読し、気弱になった時に何度も励まされました。結果的に、渋幕のような思考力や記述力を要する試験や、女子学院のように短時間での処理力や正確な知識を求められる試験などすべての要素が含まれているのが適性検査でした。試験は学校が求める生徒像を表している、とよく言われますがその通りだと思います。来年度、併願を検討されている方の少しでもお役に立てれば幸いです。

 最後に、学ぶ楽しさを存分に伝えてくれる魅力的な先生に出会えて本当に感謝しております。テキストやテスト直し、過去問を見ていただいた際の丁寧なコメントは宝物です。そして、よく寝て(塾のない日は9時就寝)、よく食べて、よく笑い、純粋に学ぶ楽しみを再確認させてくれた娘にも感謝!

 前の体験記 | 共学校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試 受験体験記 男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ