受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 広尾学園中学校

受験でみえた我が子の底力

K.Sさん お子さんの名前 Yさん

 我が家は新3年生からサピックス生活が始まりました。しかしダンスでチーム活動もしていたため、しばらくはそちらを優先としながらの日々でした。練習のために授業を早退や遅刻して行ったり、時にはコンテストの後に塾に行ったこともありました。その頃の勉強は父親がサポートしながらなんとか中間のクラスで変動していました。そして6年生の春、ダンスが一区切りし受験勉強に本腰を入れ始めました。ダンスで伸ばしていた長い髪もバッサリ切りました。
 そこから勉強だけに気持ちが切り替えられるのかと心配もありましたが、元々目の前のことを頑張るタイプでもあったので、思いの外順応し取り組むことができていました。塾の友達もできたことや、頑張った分授業やテストで結果が出たことで、本人の意欲にも拍車がかかったようでした。
 学校見学や説明会に行き始めたのは6年生からでした。これまで明確な目標がなかった本人でしたが、唯一学園祭を見に行ったチャレンジ校の学校を気に入り、そこを目指したいと初めて言いました。難しいレベルではありましたが、そこを目標に頑張っていこうと親子で共有しました。弟2人に翻弄されながらも遊びは最低限にして過ごす中、夏期講習以降、顕著に結果が出るようになりました。クラスも着実に上がり、4月の頃はまだ夢のようだった志望校が合格力判定サピックスオープンで合格圏に入っていきました。その状況に親の方が驚いていましたが、面談で先生から本人の頑張りや実力が確実についてきていることを言っていただき、力を信じて突き進みました。
 年が明け、元旦に高熱が出て焦りましたが、1月初めの受験で無事最初の合格をもらえました。兄弟の風邪もあり気が気でない中、最後の追い込みと気持ちの緩みがないよう支援することに必死でした。
 そして2月本番。現実の壁は高く厚く苦戦の日々でした。3日にようやく一つ目の合格を目にした時は安堵で涙が出ましたが、悔しい結果に涙もありました。自分の実力の中で最後のリベンジをしようと、もう一つの目標であった広尾学園を再挑戦することにしました。最後の戦いに挑み、全てが終わって本人は清々しい顔をしていましたが、内心は結果が出るまで緊張していたようです。そして6日、仕事の合間に携帯で発表を見て、番号を見つけました。夢のようで何度も確認しました。夕方、本人にも伝えると、これまでにない笑顔で跳びはねていました。「本当にリベンジができた!やっと終われた!」と言った時の笑顔は忘れられません。
 これまでサピックスの先生方に何度も励まされ、支えられながら親子で中学受験を乗り越えることができました。本当に感謝しかありません。そして、ダンスとの両立の日々や、過酷な本番の最後の最後まで戦い、自分の実力を出し切った我が子を心から褒めたいと思います。
 「どこに行っても頑張れる子」という先生からの言葉を胸に、ここからの6年間も見守っていきたいと思います。

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